幕山
山行記録  [ back ]

フリガナ  マクヤマ
山域・山名  湯河原 幕 山  626m
日   時  1995年(平成7年)11月 5日 日曜日
天   候  晴れ
行   程  
所 在 地  神奈川県  足柄下郡湯河原町
2.5万図  箱根
緯   度  35.1014
経   度  139.054
備   考  


 秋晴れの中、かねてより息子と一緒に幕山に登る約束をしていたので、ちょっと時間的には遅かったが、妻におりぎりを作ってもらって二人で出掛けることにした。

 幕山に登るのは実に10年振りのことで、ここ数年、登山口周辺は大変よく整備され、アスレチックや梅の名所などが作られ、駐車場も登山口のすぐ近くに多く止められるようになっている。夏などはこの近辺で大勢バーベキューを楽しんでいる人達も見受けられる。

 11時頃、登山口を出発。梅の木が植わっているところを過ぎるとかなりの数のパーティーが岩登りを行っている。幕山は岩登りの練習場所としても有名な所である。
 小さいリックを背負って快調に登っていく息子を後ろから眺めていると、いつのまにか5歳になりしっかりしてきて少したのもしくなったなと親らしい感慨がふと頭の中をよぎる。  

 以前幕山に登ったときは登山道もあまり整備されていなかったが、今回来てビックリさせられたのはし

っかりと整備されて砕石まで引き詰められており、山登りをしているというよりも整備された林の中でも歩いているような気になってしまう。ここまで人工的に手を加えてしまうのもいかがなものか。

 途中2〜3カ所でみかんを食べて休憩をとる。上から下ってくる人に「ぼくえらいね」と声をかけられて、てれている息子を見ていると家ではやんちゃでも外では案外はずかしがりやの性格がそのまま出ていて大変おかしい。
 登っている途中で突然、大声で「やっぽー」等と叫ぶものだからこちらが恥ずかしくなってしまう。

 そろそろ登りに飽きたころ頂上に到着。ついてビックリ、かなり大勢の人でごったがえしている。それこそどこにすわってよいのやら場所さえさがすのが困難なくらいだ。

 近年中高年の登山ブームにのって低山として有名になったらしく、20人位の団体で来ているパーティーもいる。
 ようやく座る場所を確保して、もってきた鍋でラーメンを作っておにぎりと一緒に2人で食べる。
 息子が持ってきたおもちゃの双眼鏡をのぞいてみるとこれが結構よくみえる。今日は天気がよいので真鶴半島も相模湾に突き出てよくみえている。二人で記念写真をとって、しばらく頂上でゆっくりし、もと来た道をひきかえす。

 整備された道に砕石がひいてあるので、下りはすべりやすい。子供はとくに下りには弱いので、息子はなんどもころび、又ころびそうになるので手を強く引っ張って下るのに苦労する。

 途中とりかぶとの花が咲いており、息子に教えてやったが帰って来たらすっかりわすれていた。

 登るときはだめなら途中で引き返せばいいやとおもっていたが案外大丈夫なものだ。

 もうすこし大きくなったら二人で山小屋又はテントを担いで高い山に登りたいな。そして自然の美しさ、雄大さ、大切さがわかる心優しく、たくましい人間に育ってもらいたと願っている。


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