明神ヶ岳・明星ヶ岳
山行記録  [ back ]

フリガナ ミョウジンガタケ・ミョウジョウガタケ 
山域・山名

箱根 明神ケ岳(1169m)・明星ケ岳(924m) 

日   時 1996年(平成8年) 2月12日 月曜日 
天   候  
行   程 大雄山駅(8:40) (バス) 道了尊(8:47-9:00) − 明神岳見晴小屋(9:57)− 明神ケ岳(11:40-12:20) − 明星ケ岳(13:45) − 塔ノ峰(15:30) − 阿弥陀寺(16:05) −湯本駅(16:30) − 小田原駅(16:50) 
所 在 地 神奈川県小田原市、足柄下郡箱根町 
2.5万図 関本 
緯   度 35.151 
経   度 139.0414 
備   考  


 冬の低山歩き第2騨、前回の天子山塊に続いて箱根明神ケ岳・明星ケ岳登山である。
 今回は場所も近いと言う事で電車、バスを乗り継いで道了尊から登りはじめ、箱根湯本へ下ってくるコースを歩いてみた。

道了尊からの登山道

 曽我さん・杉本さん・藤生さんとは大雄山線小田原駅で待ち合わせ、予定通り大雄山駅に到着し、道了尊行きのバスに乗車すると同じように登山の恰好をした人達が乗り込んでくる。さすがに人気のあるコースであることがうかがえる。

 道了尊に到着し、参道を少し登った所で綺麗なトイレがあったのでここで各自トイレをすませて出発。
 ここがほんとうに登山道かと思われる様なところを登って行くとちゃんと標識が出ており一安心。天気もよく風もなく上着を脱いで登り始める。登りはじめてすぐ後方に丹沢山塊がくっきり見え始め、隠れては又見えるということを繰り返しながら明神岳見晴小屋に到着。
 小屋といっても無人のほったて小屋があるだけである。ここでみかんなど食べて暫し休憩。

 

低山と言ってもやはり箱根である。頂上に近づくにしたがって雪があらわれ、途中雪の上を歩くという冬の低山ならでわの楽しみもしっかり味会わせてくれる。

 明神ケ岳はガイドブックによると古期外輪山の最高峰。山頂はなだらかな草原状で、富士山をはじめ360度の展望が得られると書いてある。
 その言葉通り山頂はとても展望がよく富士山がくっきり見えて、その横にとんがって金時山が見える。
 しかしさえぎるものがないのでものすごい風でとても寒い。風をよけるようにかやの中に入って昼食をとる。
 風が無ければどうってことはないのだが、ひとたび風のあるところに出るとたちどころに体温が奪われ寒さが襲ってくる。やはり山において風は一番のくせ者である。
 山頂で展望を写真に収めて強風と寒さの為、足早に明神ケ岳をあとにする。

 

明星ケ岳までは稜線ぞいに登ったり下ったりしながらの道であるが、ところどころ雪がとけて足下がグジャグジャになっており、登山靴を履いてこなかったことを多少後悔するはめになる。

 明星ケ岳は山腹に大の字が切ってあり、一名大文字山という。8月16日の夜、大文字焼きの行事がある。
 当然のことながら、その山の山頂にいるわけだから大文字は見えない。おまけにここが山頂かと思われる様なところに標識があり、展望もなくひっそりとしていて、ともすると見逃してしまいそうなところである。
 展望もきかない所なので写真だけ取って先を急ぐことにする。
 多くの登山者はここから宮城野へ下ってしまうので、これから先にはあまり人が歩いていない。

 両側を背丈以上に伸びた笹に覆われた道を歩きどこか適当な場所があったら休憩をしようと思っていたがあまりいい場所が見つからない。
 丁度塔ノ峰への標識があったあたりが広くなっているのでここでお湯を沸かしてコーヒータイムにする。

 これから先あまりよく整備されていない道を下り、林道を暫く歩いて、又脇道に入り、塔ノ峰へ到着。
 ここから暫く下ったところに阿弥陀寺がある。杉本さん曰く、別名紫陽花寺ということでなるほど両側に多数の紫陽花が植わっていた。
 この道をさらに下ったところに塔の沢10分、湯本20分の標識があり、どうせならと湯本駅まで歩くことにする。

 今回のコースは上古、碓氷道といわれ最も古い東海道の箱根路の一部を歩いたわけである。
 碓氷道とは御殿場から乙女峠を越えて仙石原を抜け日本武尊が通ったという碓氷峠を通り宮城野から明神ケ岳、道了尊、関本へと通じている道である。
 昔の人は箱根を越えるのにさぞ苦労したことだろうとおもわれる。この道も足柄道が出来るとすたれ、今はハイキングコースとして賑わっているというわけである。 

 我々はその一部をたどり、通俗化したとはいえ最も古い東海道の箱根路の一部を歩き、すこしは昔の人の苦労を味わう事ができたのか?多少の疑問を抱きつつ、歩行距離としてはかなりの距離を歩いたと感心しつつ、箱根の山行を無事終了して湯本駅に着いた。 


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