茅ヶ岳
山行記録  [ back ]

フリガナ カヤガタケ・カネガタケ 
山域・山名 茅ケ岳(1704m)・金ケ岳(1764m) 
日   時 1996年(平成8年)3月20日水曜日 
天   候  
行   程 茅ケ岳登山口(9:10)−女岩(10:05)−女岩のコル−茅ケ岳(10:55-11:15)−金ケ岳(12:11-13:01)−茅ケ岳(14:00-15)(防火線経由)茅ケ岳登山口(15:40) 
所 在 地 山梨県北巨摩郡須玉町、中巨摩郡敷島町 
2.5万図 茅ヶ岳 
緯   度 35.4731 
経   度 138.3101 
備   考  


 今からちょうど25年前、1971年3月21日、日本百名山の著者としても有名な作家、深田久弥氏終焉の地として有名な茅ケ岳。
 別名「ニセヤツ」とも呼ばれ、一昔前は訪れる人も少なかったらしいが、近年は中高年登山者の増加に伴って「百名山登山」もブームとなっており、訪れる人も多くなったようだ。

深田久弥氏終焉の地

 天気の方は出発当初雲が多いが晴れており、山頂からの展望を期待しつつ林道をすすむ。
 両脇にアカマツ、カラマツが生い茂り、秋ならば松茸でも生えていそうなところだ。
 林道の終点からガレた道となり、途中小鳥が多数通り過ぎたり枝に止まったりしている。もう春が訪れたのだと小鳥達が教えてくれる。

 谷間の道を尚も進むと、女岩の巨岩がみえる。数人の人が休憩しているが我々は休憩せずに先をいそぐ。
 ここから先は女岩を右側から回ってブナ、コナラの林間を登る。途中20〜30人の団体が休憩している。
 その人達をしりめに尚も先を急ぐと主尾根にでた。ここまでくると亀沢の谷の向こうに奥秩父の名峰「金峰山」がくっきり優美な姿をみせてくれる。

 このさきすぐに小さい石のケルンがあり、菊の花が添えられており「深田久弥氏終焉の地」とかかれた木が立っている。
 25年たった今でも線香と花が絶えることはないらしい。我々もここで手を合わせて「合掌」。

 このさき岩場の尾根を上がった所が頂上である。既に10人位の人がおり、ワインを飲んでいる人もいる。
 時計を見ると10時55分、やけに早過ぎるではないか。思えばここまで休憩も取らずひたすら歩き続けて来たのだから早いのも無理はないが、それにしても早すぎる。
 行程ではここで引き返すことになっていたが、時間が早いので写真だけ取って金ケ岳まで行くことにした。

 茅ケ岳山頂からは南アルプスの山並みがズラッと並び、八ケ岳、金峰山、とすばらしい展望が広がっている。
 不遇の山などと言われていても展望の良さでは他にひけをとらないくらいすばらしい山である。
 写真を撮って、暫く休憩したのち金ケ岳へ向けて出発する。 

 コナラの尾根の急降下からはじまるが雪が凍りついてとても危ない。アイゼンをつければ少しはよいかもしれないが、アイゼンは必要ないと思って車に置いてきてしまった。
 コナラの木につかまったり、岩に手をかけたりしながら何とか急降下し、石門をくぐり再び凍りついた急坂をのぼる。ここが頂上かと思ったがどうやら違うらしい。

茅ヶ岳山頂にて

 ここからだらだらと緩く登った所が、金ケ岳山頂である。こちらの方が茅ケ岳よりも60m程高い。

 こちらからの眺めも大変良く天気も回復して風もなくとても暖かい。ここで昼食をとる。
 大変静かで長閑な山頂の気分を味わっていると、先ほどの団体がガヤガヤと登って来たので金ケ岳を後にする。

 元来た道を引き返し、茅ケ岳へと向かう。先ほどと違って大勢の人が歩いたおかげで、行きよりも歩きやすい。
 茅ケ岳直下の急登を息をきらせて登り切り再び茅ケ岳山頂に到着。行きの時は足下が凍っていたせいかそれほどでもなかったが、帰りは土がぐちゃぐちゃの状態だ。ここでコーヒーを飲みながら休憩をとる。

 ここから来た道を戻るのも能がないので消火線経由で下ることにする。こちらの道はあまり歩かれておらず踏み跡もなんとなくおぼつかない。

石門 金ケ岳山頂にて

 ようやく消火線にでたところから歩きやすくなるが、それまではこれがほんとうに下山道かと疑わしくなってしまうほどだ。

 消火線がとぎれたところに車が通れる道があり、それを曲がっていくとそのみちもまたUターンしてなくなっていそうで引き返す。
 小高い丘の様な雑木林を登ったがやはり踏み跡らしきものは発見出来ない。どうやら道に迷ったらしい。ここでもう一度地図をみなおして先ほどの道へ戻りUターンしている道を辿ると行きと同じ道に出ることが出来た。
 わざわざよけいな事をして余分に時間をくってしまった。道に迷うなんてこんな単純なミスが原因で起こることが多いのだろう。

 行きと同じ両脇にアカマツ、カラマツが生い茂る林道を暫く歩き駐車場へと無事に到着。
 着替えもせずに双葉町立温泉「百楽泉」で温泉につかり登山の疲れをいやし茅ケ岳を後にする。

ここの温泉は男女別大浴場に全身浴、圧注浴、気泡浴、寝湯、サウナがあり、大変広々としており温泉はアルカリ性単純泉でとても気持ちがよい。
(参考 入浴のみ大人600円 子供300円 4−9月10時から19時30分その他の期間は18時30分まで月曜(祝日の場合は翌日)休み駐車場50台)
 


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