荒船山・黒斑山・浅間隠山
山行記録  [ back ]

フリガナ アラフネヤマ・クロフヤマ・アサマカクシヤマ 
山域・山名 荒船山・黒斑山・浅間隠山 
日   時 1996年(平成8年)9月7日土曜日−8日日曜日 
天   候  
行   程 9月7日(土)
沼津IC(3:23)(東名)御殿場IC(3:40)−河口湖IC(4:08)−大月JTC(4:20) 双葉SA(4:50)−須玉IC( 5:25)−R141(5:33)−野辺山駅(5:57)−小海町(6:16)−八千穂(R299分岐)(6:32)−R254分岐(6:48)−登山口(7:15)
登山口(7:45)−星尾峠(8:25)−荒船山(艫岩)(9:20 9:45)−星尾峠(10:27)−登山口(10:57
登山口(11:10)−中込(11:29)− R18(高峰分岐)(11:48)−高峰高原(12:15)
登山口(12:45)−トーミの頭(13:50)−黒斑山(14:00 14:20)−トーミの頭( 14:28)−高峰高原登山口(15:10 15:30) −浅間サンライン(15:55)−R18合流(16:04)−中軽井沢駅(16:16)−グリーンホテル( 16:24)

9月8日(日)

グリーンホテル( 8:30)−二度峠(9:12)
二度峠登山口(9:25 10:25)−浅間隠山(11:03)−二度峠登山口(11:50) 
 
所 在 地  
2.5万図  
緯   度  
経   度  
備   考  


9月7日土曜日

 午前3時に出発して群馬県、埼玉県、長野県の3県が接している西上州の荒船山に出掛けた。
  天気予報ではあまりよい天気は期待できず、午前中は完全に雨の予報となっている。
 杉本氏の車にて大谷、藤生両名を乗せ、夜もあけきらぬ中を東名、中央高速を乗り継いで、途中双葉SAで朝食をとる。
 いつもならごった返しているところだが、4時50分と時間がはやいせいか人もまばらである。天ぷらそばを食べてトイレによって再び出発。

雨の荒船山からの展望

 須玉で高速を降りて野辺山を過ぎた辺りから雨が降り出してくる。佐久をすぎると雨もやんでおりときおり周りの山も見え始める。
 国道254号線沿いはコスモス街道というだけあって両側にコスモスが咲き乱れて大変綺麗である。
 橋を渡ったところを右にはいり狭い道を登っていくとやがて林道終点に数台車の駐車スペースがある。我々以外には駐車している車もなく、早速出発準備にとりかかる。

 多少雨が降っているので最初からカッパを来て出発する。
 出発準備をしている間、荒船不動のところに一匹の白い犬が座ってこちらをむいている。我々が荒船不動のところにつくとすたすたと前を歩いて登っていく。
 雨の降る気配もないのでカッパの上着を脱ぎ、だらだらとした坂を登ったところが星尾峠である。
 休憩して案内板を見ると熊の絵があり、熊に注意などと話していると、突然小高い笹原から先ほどの犬が飛び出してきて全員熊が出たのではないかとビックリ。

黒斑山への途中で

 この先も白い犬はすたすたと前をいったり脇にそれて笹原の中を走り回ったりしながら我々についてくる。
 星尾峠から急な坂道を一登りすると突然平らな道に出る。両側はモミジの木が密集しており紅葉の時期にはかなり綺麗な所だなと話しながら平坦な道を尚も歩いていくと右側に休憩舎が見え、そのさきに突然開けた場所に出る。

  ここが艫岩だ。展望盤が設置されており真下は切り立っており、上からのぞくとそのまま吸い込まれてしまいそうなほど迫力がある。
 向こう側からこの岩を見たときに荒波を渡る船のように見えるから荒船山の名がついたと本に書いてあるが我々はその艫岩の上にいるのでその様子はわからない。
 風が吹き抜けていくと突然、霧がはれてかなり遠くまで景色が見渡せるようになる。
 天気が悪く展望はあまり期待できないと思っていただけに感動ものである。 休憩舎でしばらく休憩していると時折日がさすようになる。ここで完全にカッパを脱いでしまう。

黒斑山からみた浅間山

 時計を見るとまだ時間が早いので予定を変えて多少花の咲いている期待がもてる黒斑山へと向かうことにして、もと来た道を足早に引き返す。

 しかしここまで全く人に出会わないのもめずらしいことだ。星尾峠を過ぎてまもなく登ってくる一行に出くわす。この人達犬を連れており我々に着いて来た犬がじゃれついて困っている。我々が下にいくようしむけると又我々に着いてくる。

まもなく登山口というところまで来て2人の登山者が登ってくると、今度はこの登山者について登っていってしまった。まったくタフな犬である。

 登山口で取り合えず荷物をつんですぐ黒斑山へ向けて出発する。天気もだんだん回復の方向に向かっており登山日和らしくなってきた。

 黒斑山は高峰高原の車坂から登るのだが、この高峰高原は標高が2000m位あり、駐車場の周りもお花畑になっている。

浅間隠山から

 駐車場の端で昼食を食べて、早速黒斑山へとむかう。途中途中に花が咲いておりさすがに花で有名なところだけのことはある。
 トーミの頭まで来ると浅間山をはじめとする展望が開けてくる。ここからもう一登りしたところが黒斑山山頂だ。

 山頂からは浅間山が目の前にせまり、頂上から噴煙をあげている姿をはっきりと見ることが出来る。
 浅間山は現在登山禁止で4Km四方立ち入り禁止となっている。唯一登山が許されているのがこの車坂峠−黒斑山のみである。山頂近くには24時間監視用のテレビカメラが設置されている。

 頂上には何組かの人がおり、浅間山を眺めながら休憩をとっている。近くにいる人に写真のシャッターを頼んで記念撮影をして我々も休憩をとる。
 黒斑山から浅間山の中腹より下をながめるとすばらしい庭園が広がっている。自然の庭師が作り出した傑作作品だ。
 しばらく円錐形の独立峰、浅間山の美しい眺めを楽しんで元来た道をひきかえす。

 今日は軽井沢泊なので山のハシゴをしてしまった。またにはこういう山行もよいものである。
 高峰高原をあとにして北軽井沢グリーンホテルへと向かう。

受付をすませて早速風呂にはいり、18時より夕食。多少アルコールなど飲み、部屋へ帰ると朝早かったのと、山登りのここちよい疲労とがかさなり、19時30分就寝。


9月8日日曜日

 グリーンホテルを8時30分出発。いかにも軽井沢らしく両側に別荘が建ち並ぶ真っ直ぐな道を、二度峠めざしてすすんでいくと突然車に異常が発生。ブレーキランプが点灯したまま消えなくなってしまう。途中のガソリンスタンドで給油をしてブレーキオイルを点検してもらうが別に異常がないという。そのまま走り続けると突然消えてもとにもどる。とりあえずよしとして二度峠へ。

 登山口をさがして車で二度峠より少し下ると登山口がある。既にその周辺は車が数多く止まっており、バスまで駐車している。かなり多勢の人が登っていると思われる。
 我々は又少し二度峠寄りに上がったところに車を止めて準備にとりかかる。

 昨日の天気予報では久しぶりの良い天気になると言っていたとおり、絶好の登山日和である。
 ガイドブックには1時間30分の行程になっているが、最初はなだらかだが、突然急登となり、背中の荷物も軽いとあってセッセと登り1時間で山頂に到着。

 浅間隠山山頂はやはりかなり大勢の人々でにぎわっている。写真を撮ってしばらく360度の展望を眺める。側にいた人に色々と山の名前を教えて貰う。

テルモスに入れてきたお湯でコーヒーを入れて目の前におおきくみえる浅間山を眺めながらしばし休息。一人づつ浅間山をバックに写真を撮って浅間隠山を後にする。

 登山道を下っていると、下から可成りの人数の団体が登ってくる。途中で道を譲ったが次から次へと登ってくるのできりがない。
 杉本さんと藤生さんは先に行ってしまったようで、私と大谷さんがとりのこされる。いい加減待ちきれなくなって団体の間を縫って天狗のごとく駆け抜け前の二人にようやく追いついた。

 天気と展望に恵まれてまずまずの二日間の山行も無事終わり、二度峠をあとにして一路千ケ滝温泉をめざす。
 昨日止まったホテルでここの無料券をもらったので(参考 一人千円)入っていくことにする。
 休日は11時より営業しており、大きくて洗い場も一人づつに区切られていて露天風呂もあり入りやすい温泉である。

 あとは車のランプをどこかの日産で見て貰うだけである。佐久までくると左側に日産があり、そこに立ち寄りみてもらう。ブレーキオイルをたしてもらってパツトもみてもらい、おまけにコーヒーまでご馳走になってタダとはさすがに天下の日産自動車である。

 この近くで昼食を食べてあとはひたすら家路を急ぐだけである。
 中央道が渋滞しているので久しぶりに甲府南で降りて精進湖を通り朝霧経由で帰ってくる。途中北山から渋滞にはまったがそれ以外は全て順調であった。

 今回の山行は2日間で3つの山に登ったが、比較的短い時間で登ることの出来る山をハシゴして登るのもたまには楽しいものである。
 この周辺の山は登山口がすでに標高が高く、山の標高にくらべて割合簡単に山頂に立つことが出来る山が多い。しかも山頂からの眺めはたいへんすばらしく有名な山がグルッと見わたせ、四季折々の花も数多く咲いているので日帰り登山には最適である。

 浅間山の登山禁止が解除されたら早速登ってやるぞという気持ちを胸に秘めて今回の山行をしめくくりたい。


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