十枚山
山行記録  [ back ]

フリガナ ジュウマイサン  
山域・山名 安倍東山稜 十枚山 1719m
日   時 1996年(平成8年)11月24日 日曜日 
天   候 晴れ 
行   程 登山口(8:50)−直登分岐(9:20) (直登コース)−十枚山(11:15-12:10)−十枚峠(12:30)−直登分岐(13:26)−中の段(14:40) 
所 在 地 山梨県南巨摩郡南部町・静岡県静岡市 
2.5万図 南部 
緯   度 35.1501 
経   度 138.2252 
備   考  


 静岡県と山梨県の県境に位置する十枚山。仕事で身延方面へ出掛けると南部のトンネルを抜けたところに十枚荘の看板があり、いつも気にかけていた山である。
 この山は、静岡県梅ケ島のすこし下から登るコースと、山梨県南部から成島を経て登るコースがあるが、今回は梅ケ島温泉に入って来ようと静岡県側より登ることにする。

 週間天気予報では日曜日の天気は曇りから雨との事であったが、どうやらよくなりそうな気配である。

 朝6時に出発し、東名高速を静岡ICで降りて、安倍川に沿って国道29号線を梅ケ島へと向かう。
 途中道路の狭いところが何カ所かあり、すれ違いに気を遣いながら関の沢を右折、途中で登山の恰好をした人が歩いていたので道を尋ねて中の段集落をとにかく行ける所まで車で行くことにする。
 道の終点に多少広くなったところがあったので、そこに駐車して登ることにする。
 だいぶ車が駐車してある所をみると結構登っている人がいる様だ。関の沢からは歩いて1時間はかかるところだけに大分時間短縮がはかれる。

 車を止めて支度をしていると、挨拶をして登って行く人がいる。我々も早々に支度を済ませて登りはじめる。
 車を止めたすぐ上に車止めがあり、まだしばらくは林道らしき道が続いているが、車止めより2分位のところに登山口の標識が設置されている。
 ヒノキの植林されたうす暗い中をしばらく登ると分岐に出会う。左直登コース(健脚向)右巻道コースと書かれている。当初の予定では巻き道を行く予定だったが、急な下りよりは登りの方がよいと言う曽我さんの一言で予定を変更して直登コースを登る事にする。
 ひたすら植林されたうす暗い登山道をゆっくり休まず登り続けると空が開けた所に出る。
 周りの木々の間から白い雪をかぶった南アルプスが見える様になる。最後の直登を登りきると十枚山山頂である。

 広くて遮るもののない山頂からは南アルプス赤石岳・聖岳・光岳・笊ケ岳等々、一望のもとに見渡せる。
 

今回も前回に続いて展望に恵まれたようだ。すでに昼食をとっている人もあり、我々も写真をとってさっそく昼食をとる事にする。
 山頂で昼食をとっていた地元の人の話だと、正面に見える山が「山伏」と言う山で地元で一番人気のある山だと言うことである。今後の山行の予定にしたいと熱心に情報を教えてもらう。

 コーヒーを飲んで美しい富士山に別れを告げて、巻き道コースへと下っていく。左側に南部の町並みが見えて、毛無・天子山塊も見えている。その向こうに富士山が見える。曽我さんがその風景を写真におさめている。

下り始めて20分、十枚峠に到着。ここから成島を経て南部へ下る道と、巻き道を通って元来た道へ下る道と、下十枚山へ登る道が交差している。
 下十枚山は天津山と呼ばれ十枚山よりも高く三角点もあるが、展望がきかないので登らずに巻き道を下る。途中に沢が三本ありどの沢も冷たくていい水が流れている。

あとはひたすら植林の中を下り直登コースの分岐にでて、登りの時に歩いた来た道を下るだけである。

 車を止めたところまで戻り、登山の汗を流すべく、一路梅ケ島を目指す。梅が島温泉は市営で1人430円、硫黄の臭いがたちこめ、ぬるぬるしていて温泉自体はいいお湯だが、浴槽は7〜8人入れば一杯になってしまい、洗い場も狭くてお湯がチョロチョロしか出ない。洗髪は禁止である。

 帰りは29号より清水の看板を左に入り74号を経て清水ICより高速へ乗って帰ってくる。

 今まで静岡方面の山に行った事がなく、今回が初めてであった。
 この方面の山は老齢期に当たるためか崖崩れが各所で見られ、落ち着いた山が多い。
 今度は地元で人気の高い山伏に是非登ってみたいと思う。
 


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