八子ヶ峰
山行記録  [ back ]

フリガナ ヤシガミネ 
山域・山名 蓼科  八子ケ峰 1878m
日   時 1997(平成 9)年 9月 7日(日) 
天   候 曇りのち雨 
行   程 登山口(9:30)−無人小屋(10:30-54)−八子ケ峰(11:30)−八子ケ峰東峰(11:43)−八子ケ峰(12:00-34)−避難小屋(13:03)−駐車場(14:00) 
所 在 地 長野県茅野市、北佐久郡立科町 
2.5万図 蓼科山 
緯   度 36.0517 
経   度 138.1557 
備   考  


 

 八子ケ峰は霧ケ峰と蓼科山との間に穏やかに延びる尾根上にある。
 白樺湖畔に車を止めて登山支度を整え、白樺湖グランドホテルの角から右の坂道へと入っていく。

 適度に積もった腐葉土の道は足に伝わる感覚がとても気持ちがいい。程なく車道へと出て、別荘地の中の車道を進んで行くと、白樺湖ロイヤルヒルススキー場に行き着く。

 道の両側には、秋の気配を感じさせるかのように、マツムシソウが紫色の花を風に揺らしながら、過ぎゆく夏を惜しむかのように最後の花を咲かせている。確実に秋の足音がも


うすぐそこまでやってきている。
 冬はスキー客で賑わうこの辺りも今はひっそりと静まりかえって、人は我々以外に見あたらない。リフトを右に見ながら、夏と秋の花が混じりながら咲くゲレンデの中を登り尾根上の道に出る。

 振り返ると霧ケ峰への道が山腹を縫うように延びているいるのがよく判る。
 今日は天気があまりよくなさそうだが、今の所雨が降り出す様子はない。

 尾根上の道を左へ進むと荒廃した無人小屋が現われる。ここでザックをおろしてしばらく休憩する。
 別に時間に追われている訳ではないので天候にだけ気をつけてのんびりと歩くことにする。
 たまにはこういうのんびりした行程もいいものである。正面に大きく蓼科山が見えているが、残念ながら半分以上は雲に隠れていて見えない。八ケ岳もうっすらとではあるが見えている。

 草原の中の道の両側にはトリカブトが紫色の花をさかせ、道端には大きなカエルが我々を出迎えてくれている。緩やかな登りを越えると八子ケ峰山頂だ。ここまで来て、今日初めて他の登山者と出会う。皆昼食を食べている所だった。

 この先の八子ケ峰東峰を往復して来て昼食を食べる。この場所はやはりスキー場になっており、昼食を食べたところはリフトの降車場になっている。
 空を見上げると灰色の雲がひろがりはじめてきたので、雨が本降りにならないうちに下山することにした。

 駐車場まで戻り、鹿の湯に向かう途中で雨が降り出した。
 この後、例のごとく富士見町の「鹿の湯」で温泉に入って、帰ってくる。

 晴れていれば、360度の大展望が約束されている所であり、あまりアップダウンもないので、初冬の時期に又山座同定にも出かけて来るといい所である。春の花の時期も見逃せないかもしれない。   


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