石割山
山行記録  [ back ]

フリガナ イシワリヤマ 
山域・山名 石割山 1413m
日   時 1998年(平成10年)1月1日木曜日 
天   候  
行   程 登山口(10:10)−階段終(あづま屋)(10:27-45)−石割神社奥社(11:05)−石割山頂(11:28-12:05)−平尾山(12:35-53)−(近道)−登山口(13:26)  
所 在 地 山梨県都留市、南都留郡忍野村、南都留郡山中湖村 
2.5万図 御正体山 
緯   度 35.265 
経   度 138.5416 
備   考  


 正月と言えば朝から炬燵に潜り込んで、テレビを見ながら1日中飲んだくれているという、極一般的な日本のお父さんスタイルを払拭すべく始まった正月山行も今年で3年目となる。
 過去2回は杉本さんと2人だけだったが、今回は曽我・大谷両名が参加して4人による山行となった。

 大晦日に今年1年大きな病気や事故もなく、無事過ごせた事に感謝して一升瓶を抱えながら紅白歌合戦を見ていると、「いつまで飲んでるの、明日山へいくんでしょ」と我が家の山の神に一升瓶をとられてしまい、しかたなく小林幸子が蝶に変身したのを見届けて布団にはいる。

 私を除く家族は近くの神社へ夜中にお参りに出かけて遅かったので、朝起きてみるとまだ夢の中である。
 静まり返った家の中で、ごそごそ出発準備を整えて出かけていく。
 国道135号線の伊豆山あたりで、雲の上に出る初日の出を拝んで函南で杉本さんの車に荷物を積み込んで曽我邸へ向かい、その後大谷邸へ寄ってこれで全員集合という訳だ。

 沼津ICのコンビニで昼食を買い込んで、御殿場ICを経由して籠坂峠を越えて山中湖へ入り、平野の部落をすぎて林道を進んで行くと終点に赤い鳥居が建っており、そこに車を止める。
 車を降りると女性が1人で歯を磨いている。曽我さんと大谷さんが「おめでとうございます」と声をかけられる。
 今年は映像による山行記録をテーマにしてみようと思いビデオカメラを携えて来ている。早速出発準備の風景から撮影を開始した。

 赤い鳥居をくぐると真っ直ぐに延びる階段が正月早々我々を温かく出迎えてくれる。アルコール漬けの体をハァーハァー言いながら一段一段持ち上げで登っていく。途中で「ちょっと止まって」と言っては先回りしてビデオをまわしながら、ようやくあづま屋の建つ林道へ到着。

 ここまでくると地面にも雪が現れ始め、富士山が目の前に姿を現すのだが、今日は生憎と雲が多く、山頂付近に笠雲をかぶった姿をしている。
 石割の湯の方からなら、この先まで林道が続いているので車でも入って来られるらしい。

この林道をたどっていくと終点に石割神社の奥社が建っている。神社の奥にはご神体の大石がある。
 この神社で新年のお参りをして、杉本Oさんと杉本さんは大石潜りをやったが人1人がやっと通れるくらいの幅しかないという。

 神社から先は登山道で、熊笹が覆い被さる急な坂道をロープにつかまりながら進むと突然熊笹が途切れ石割山頂に到着。

 

山頂付近は地面が雪で覆われており、シートを敷いて座ったがお尻が結構冷たい。
 北側は樹林に覆われ大きな鉄塔が建っており、この先8キロで御正体山の標識が建っている。
 その方向から2人の若い女性がやってくる。どこから来たのか聞いてみると、昨日不動の湯に泊まって杓子山で初日の出を見て(日の出はみられなかったようだが)ここまでやってきたという。「石割の湯は今日やっていますか?」と聞かれたので「今日は休みだよ」と教えてやると残念がっていた。うーん車に飽きがれば我々と一緒に富士急ホテルの温泉に連れていってあげるものをとチョッピリ残念な私である。
 天気予報ではそんなにいい天気ではなく、夕方から雨になるとの事であるが、山頂は風もなく温かい。富士山と山中湖、眼下に忍野村を見下ろしながら昼食を食べて平尾山へと向かう。

 雪があるので滑らないように注意しながら下る。新雪を踏み締め、正面に富士山を見ながらの尾根歩きはとても気分がいい。一日中酒を飲んだくれているよりもよっぽど健康的だ。
 ここでも「ちょっとまった。ハイ歩いて」などとビデオ撮影を行いながら進む。

 平尾山には、ベンチがあり女性が1人で座っている。話をすると、昨日車で池袋を出て菜畑山方面を歩いて、我々が今日止めた駐車場で車の中に寝て、天気が良ければ石割山の山頂で初日の出を拝もうと思っていたのだが、天気が良くないので迷っていたという。
 そういえば駐車場で歯を磨いていたのはこの人だったのである。
 「父が好きで3歳から山に登っている」という筋金入りの山女であった。道志方面の山が好きだというから通である。

 この女性と別れて、元来た道を少し引き返し別荘地の方へと下り始める。階段状の下りが終わって程なく道が分岐している。下を見ると我々が走って来た道が見えている。

 地図には左側の道は乗っていないがどうやら行けるらしい。この道を下ると堰堤に出て、この堰堤を越えると工事途中の林道に出てしまい、あっという間に駐車場についてしまった。だいぶ時間短縮をしたようだ。 

 この後、忍野富士急ホテルで温泉に入る。(1人1050円)風呂自体はあまり大きくはなく、ちょっと熱い。自噴温泉で外来は11時から16時までである。
 最近ではすっかり山と温泉はセットになってしまった感がある。今回は元日と言うこともあり、事前に杉本さんにやっているいる温泉を調べてもらっていたので苦労せずにすんだ。

 実は今回の山行にはもう一つ大きなイベントがまっている。大谷邸で新年会を催すことになっているのだ。
 昨年の暮れ、F旅館で忘年会をした折り、大谷さんが「うちでやればいいよ」と威勢の付いたところで名乗りを上げたのだ。本人は覚えていないようだが、なにはともあれ、正月早々押し掛けてすごくいい肉でしゃぶしゃぶをご馳走になり、料理も所狭しと並べられ、途中で藤生さんも現れ、豪勢に新年会を行うとこが出来た。
 奥様をはじめ娘さん、曽我さんの奥さんどうもありがとうございました。

  その後、曽我邸でビデオを見ながら2次会を開き、本年最初の山行はいつになく豪華なものとなった。 


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