南郷山・幕山
山行記録  [ back ]

フリガナ ナンゴウサン・マクヤマ 
山域・山名 湯河原 南郷山(611m)・幕山(620m) 
日   時 1998年(平成10年) 2月11日 水曜日 
天   候  
行   程 幕山駐車場−南郷山登山口(95m)−休憩(275m)−林道合流分岐(515m)−南郷山(611m)−自鑑水(570m)−自鑑水分岐(545m)−幕山山頂(620m)−(周遊コース)−あづまや(360m)−幕山梅園−駐車場 
所 在 地  
2.5万図  
緯   度  
経   度  
備   考  


 今年で2回目となる梅の宴ハイキング。今回の企画に一番乗り気だった曽我さんは残念ながら風邪でお休み。
 梅の時期、幕山の駐車場に入る車が列をなし、相当時間がかかるのでバスで行く予定だったが、時間が早いので車で行くことにする。
 駐車場に着いて係員が「登山ですか?」といきなり訊ねてくる。「ハイ」と答えると「ここに駐車してもらいたい」という。支度が出来たらワゴン車で上まで送ってくれるという。歩いても5分くらいなのでそれは断って歩いて行く。

 今回の計画では南郷山から幕山経由で梅園へと降ってくるコースをとるために、一度来た道を戻らなくてはならない。取り合えず梅園入口まで歩いて川の反対側の林道を降っていくことにする。
 梅園入口で写真を撮って降ろうとすると、1人のご年輩の方が杖をついて登ってくる。「どこまでいくのか?」と聞かれたので「これから南郷山へ登って幕山からここへ戻ってくる」と答えると「ここから幕山に登って南郷山へ行けばいい」と言う。車がここにあるのでそれでは困ると言うと「考えられない」と言う。大きなお世話である。どう歩こうがこっちの勝手なのだ。と、言うことで林道を降って南郷山入口まで戻ってくる。

南郷山から見た真鶴半島

 南郷山への道はみかん畑用の急な農道歩きからはじまる。両側にみかん畑がひろがり、ときどきみかんを積んだトラックが下ってくる。
 真っ青な空の下に相模湾から湯河原の町並みが広がり、城山の稜線がくっきりと見えている。初島をはじめ、うっすらではあるが大島・新島もみえる。風もなく暖かで絶好のハイキング日和である。

 農道が途切れると湯河原カントリーがあり、コースの脇に沿うように進むと、タラノキや山芋のつるなどが見られるようになり、ちょっと急な登山道を登ると林道へと出る。
 現在工事中の林道をしばらく歩くと左側に南郷山の標識が現れる。しめった土で歩きにくい。滑らないように慎重に登っていくと南郷山の頂上である。

 相模湾から相模平野、箱根外輪山・幕山と360度の展望である。既にたくさんの人たちがお弁当を広げて休憩している。我々は幕山で昼食の予定なので、しばらく休憩して先を急ぐ。

ハコネダケの生い茂る急な坂道を滑らないように降って再び林道に出る。雪の積もっている林道をしばらく歩き、自鑑水の標識のある方へと入っていく。
 ひのきの植林された薄暗い道を歩いていくと自鑑水の標識が建っている。石橋山の合戦に敗れた源頼朝が、水面に映る自分のあわれな姿を見て自害しようとしたのを土肥実平に引きとめられた所といわれ、自害水ともよばれいてる。今は水もなく、池の中に草が生い茂っているのみである。
 この辺りはあまり日光もあたらず、地面は雪で覆われている。この先の登山道もハコネダケが雪の重みで垂れ下がり、登山道を塞いでしまっている。ハコネダケをかきわけ、右左に回り込み、しゃがんでくぐり抜け、再び林道へと出る。
 再び林道を歩き左側へと入っていくと、もっこりとした幕山の山頂が見えてくる。登山道には雪が残っており、その雪がとけてところどころ土がベタベタになっている。なるべく雪の上を歩くようにして幕山の山頂へと向かう。

 

幕山公園の梅

幕山の山頂も多くの人で賑わっており、すっかりハイキングの山として定着してしまったようだ。
 今回は梅を見ることともう一つ、山頂で煮込みうどんを食べるというイベントが企画されている。
 私が卓上コンロを背負って、藤生さんは鍋を背負い、杉本さん大谷さんはそれぞれ水を背負って来ている。
 早速料理に取りかかり、Iさんが作って来てくれた、おにぎり、おしんこ、唐揚げを食べながら、お湯が沸くのをひたすら待ち続ける。
 ようやくお湯も沸き、豚肉・ニンジン・シイタケを放り込みひと煮立ち。つづいてうどんをいれて、だしつゆで味付けをする。最後に油揚げとネギをいれて出来上がり。
 お味の方はますまずであった。天気はいいし、風がなくて暖かいし、ゴロッと横になって昼寝でもしたい気分である。

 食事の後にコーヒーを飲んで、山頂をグルッと1周して梅園へと降る。
 梅は下の方がちらほら咲いている程度で、上のほうはまだ蕾のままだ。1月に2回も大雪が降ったせいか今年はちょっと遅いらしい。幕山公園でIさんにソフトクリームをご馳走になる。ほのかに梅の味がした。

 去年は町営の「こごめの湯」へと皆を案内したが、大混雑で洗い場は順番待ち、風呂には垢が浮いていてどうしょうもなかったので、今年はちょっと山の中へはいるが、「日金の湯」へと案内する。(大人1人800円だが、割引券があったので700円)

 外にも温泉プールかあり、こちらは水着着用。内風呂と露天風呂は水着なしではいれる。
 比較的空いていて、お湯もなかなかのものだ。露天風呂も広くて快適である。私は子供2人を連れていったが、露天風呂でおおはしゃぎ。

 梅の花は少し早かったが天気に恵まれ、雪道を歩きハコネダケをかき分け、煮込みうどんを食べて、仕上げの温泉もまぁまぁ良かったし、バラエティーに富んだハイキングだった。


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