岩戸山・日金山・十国峠
山行記録  [ back ]

フリガナ イワトヤマ・ヒガネサン・ジュッコクトウゲ  
山域・山名 岩戸山・日金山・十国峠 
日   時 1999年12月19日(日) 
天   候  
行   程 千歳橋(8:35)−岩戸山(11:07)−(昼食)−日金山(12:20)−十国峠(12:35-13:00)−登山口(14:15) 
所 在 地  
2.5万図  
緯   度  
経   度  
備   考  


  今年最後の「忘年山行」は杉本さんの転勤に伴い、しばらくの間一緒に山に行く機会も少なくなるので、中野さんが「是非ご一緒したいわ」と言うたっての願いで、本日実施の運びとなった。
 山行の後には忘年会も計画されており、「日金の湯」で入浴してから忘年会に出かける為に、皆を千歳橋で降ろし、下山口の「日金の湯」駐車場に曽我さんとOさんの車を止めて私が迎えに行く予定をたてた。
 「日金の湯」の駐車場に迎えに行くとまだ曽我さんもOさんも到着していない。しばらく車の中で待っていると携帯電話が鳴って、出てみると杉本さんからだ。
 山の中なので電波の具合が悪く、プツプツ言って切れてしまった。再び電話が入り今お寺の所にいると言っている。登り口に寺があるとは知らなかったので、いまいち状況が飲み込めずに待っていると2台の車がやってきた。

 駐車場に車を止めて早速私の軽自動車に曽我さんとOさんを乗せて登り口に向かった。
 千歳橋から少し入った所に墓があり、その上の少し広くなった日の当たらない場所で杉本さん、藤生さん、中野さんが寒そうにして待っていた。

 ようやく全員揃ってみかん畑用の狭い農道を歩き始める。両側にみかん畑が広がり、黄色くたわわに実ったみかんと眼下に広がる相模湾がとてもいい風景だ。
 丁度みかんの最盛期で農道を歩いていると下から作業用の車が上がって来て、慌てて道端に避ける。畑では忙しそうにみかんもぎに精を出す人達の姿が見える。
 湯河原はみかんが特産品で町の花にもみかんの花が採用されている。温暖な気候と海に面している事が美味しいみかんの条件のようだが、湯河原のみかんも近年品種改良が行われ、甘味も増して美味しくなって来ている。

 道はやがて舗装された農道から未舗装の道に変わる。下からは車で入って来られないが轍がついている。どうやら上から入って来られるらしい。
 NTTの電波施設が設置されていて、しばらく登山道らしい道を歩いて行くと広い車道にひょっこりと出て来る。

 この道路は伊豆山から上ってくる道だが、しばらく通ったことが無かったが随分と広くて立派な道になっていて驚きである。
 会社の立派な保養施設が立ち並び、散歩していたお年寄りに道を尋ねて歩道を歩いて行くが標識が全く無く、5年前の地図を見てもかなり状況が変わってしまっていて道に迷ってしまう。
 上に伸びている車道を歩いて行くとようやく標識が建っている。どうやらこの道で間違いはないようだ。

 車道が突然途切れてしまっている先にどうやら登山道らしき道が伸びている。眼下に伊豆山から熱海にかけての町並と相模湾が初冬の日溜りの中で輝いて見えている。
 ここまで休憩らしい休憩をとらずに来たのでここで景色を見ながらちょっと長めの休憩をとった。
 それにしてもこの車道一体何処まで伸ばすつもりでいるのだろうか?

 車道が切れた所のすぐ脇でカヤトを刈っている人に念の為に道を尋ねてみると間違いなくこの先が岩戸山だと確認出来る。
 再び登山道らしい道を登って行くと両側には竹が生い茂っている。ここで下って来る大勢の人とすれ違った。
 周りは木に覆われてしまっていて景色は全く見る事が出来ず、筒の中を歩いているような感じだ。

 分岐点に差し掛かると左はそのまま岩戸山に登る道、右は岩戸観音を経て登る道だ。 我々は直接岩戸山に登る道を選らんだ。
 ジグザグに登山道を登っていくと大きな鉄塔があり、その向こうが岩戸山山頂だ。

 山頂は大勢の人で賑わっており、一通り景色を眺めて日金山に向けて歩き出した。
 笹の広場と言う開けた場所がちょうど日も当たっていてよさそうなのでここで昼食にした。今のところ風も無くて暖かい。
 しばらくのんびりとしていると、今度は何だか寒くなって来たので、十国峠に向けて歩き出した。

 途中で日金山東光寺に立ち寄る。ひっそりした境内には人影もなく我々の声のみがこだましている。
 水子の霊が主だそうだが、生憎と出来てしまったものは取り合えず全部生んでしまったので縁はない。

 このすぐ上が日金山霊園である。1900区画を新たに分譲し今売り出しの真っ最中である。
 この霊園の脇を抜けるように歩いて行けば丸い形をした十国峠ケーブルカーの建物が見えてくる。ここまで来れば真正面に大きくて立派な富士山が見えるはずだが、雲に覆われて残念ながら見えない。

 風も強くなって来て寒いので建物の中で暖かい飲み物を飲んでしばらく休んでいたが、あまり休んでいては後の行動に差し支えるので、元来た道を引き返す。
 日金山東光寺の先まで戻ると湯河原に向かって下る道が付いている。
 この道を下って行けば朝車を止めた日金の湯のすぐ下に出られる訳である。
 下り始めてすぐに何丁目と書かれた石碑が設置されている事に気が付く。このときは分からなかったが、後でガイドブックを見たら観光会館のすぐ上、身延山湯河原別院が1丁目だと書かれている。(ちなみに1丁=109m)この丁目を数えながら下ってくると林道に出て、この林道を少し登れば「日金の湯」に到着である。

朝車を止めて置いたので荷物を車に積んで、入浴に出かけた。
 今日は男湯と女湯が逆になっていて、こちら側には初めて入ったが、こちら側にはサウナが付いていた。
 今年最後の温泉入浴をゆっくりと味わい、忘年会に向かう。

 夕方からは曽我さんとOさんの奥さんも参加して盛大に「山の会1999年忘年会」を開催した。
 今年もほぼ計画通りおおむね月1回の山行を行い、その都度温泉にも入り怪我も遭難する事も無く無事に山行を終える事が出来た。
 


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