2000年最初の山行は、ミレニアム・2000年・Y2K問題と昨年から何かと話題の多い1月1日、昨年の忘年会の席上、曽我さんから提案のあった幕山初日の出山行である。
年も押しせっまた大晦日、明日の初日の出山行の食材を買いに近くのスーパーに行くと、驚いた事に朝9時だと言うのに駐車場は既に満車状態で売り場は買い物客でごった返している。
今日で今年もお仕舞いなので、皆なんとなく慌しい雰囲気で買い物をしている。
ようやくうどんと山菜、甘酒を買い、車でDIYセンターに皿を買いに行くとこちらも大混雑である。皆さん一体何をそんなに買い込んでいるのでしょう?
家に帰って準備を整えて後は恒例の紅白歌合戦を観れば♪今年も終わりでーすねー♪。
早々と風呂に入り酒を持ってテレビの前に座れば準備OKである。しかし明日の朝は早いので、あまり飲み過ぎてもいけないので美川憲一と小林幸子を見たところで布団に入って寝てしまう。
年があらたまって2000年1月1日、皆さん新年明けましておめでとうございます。本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。
朝4時50分に起きて電気をつけるとちゃんとつく。水道をひねってみたらこちらもちゃんと水が出た。どうやらY2K問題は何事も無さそうである。
甘酒を温めてポットに入れて、うどんと山菜と一緒にザックに詰める。「一年の計は元旦にあり」と言う訳で、冬休みに入ってだらだらといつも遅くまで寝ている息子も一緒に連れて行く事にして叩き起こす。半分寝ぼけていたが、布団から引きずり出して出発準備をさせる。
やたらと大きなザックを車に積んで待ち合わせ場所の幕山公園に向かった。まだ夜空には星が輝いており、夜明けまでには時間がかかりそうだ。
幕山公園の第一駐車場に着くと既に満車状態で止められない。大勢の人達がヘッドライトを点けて出発して行く姿が見える。しかたなく道路の端に車を止めて曽我さん達が来るのを待つ事にした。
曽我さんの車が到着し、既に第一駐車場は満車状態である事を告げて、第二駐車場に車を止めた。
今回は大谷さんの奥さんといつもは岩戸山に初日の出を見に行く中野さんが一緒である。
ヘッドライトを頭に着けて暗い道を照らしながら幕山山頂に向けて歩き始める。大谷さんは娘さんが買ってくれたライトを着けて至極ご満悦のご様子。
かなり冷えこむ事を予想して厚着をして来たが、それ程寒くもなく汗が出て仕方が無いので、途中で上着を脱いだ。こんなに暖かくていいのだろうか。確実に温暖化が進んでいるようだ。
息子はサッサと先頭を歩いて登って行くので、暗くて危ないからゆっくり歩けと何度言っても言うことを聞かない。こんな事ならもう少しザックの中身を重くしておくべきであった。
ゆっくり歩いて山頂まで約1時間、各自がそれぞれのペースで山頂を目指す。山頂の手前まで来ると突然「キャー」と後ろから叫び声がする。振り向くと中野さんが何やら驚いている。何でも変な物を触ったらしいのだが一体何を触ったのか?
山頂に着くとテントが2つ張られていて、大勢の人が今か今かと日の出の時を待っている。三脚にセットされたカメラもズラッと並んでいる。
ザックをおろしてうどんの準備をしていると、最後に藤生さんと大谷さんの奥さんが登って来た。
生憎と雲があり、海面から昇る日の出は拝めそうにない。
そうこうするうちに東の空が段々と赤くなり始めた。雲の切れ間から太陽が見えると、一斉にカメラのシャッターを切る人、手を合わせる人、皆それぞれに2000年の初日の出を拝んでいる。
曽我さんはカメラを持って走り回っている。今年も数多くの良い写真をお願いします。
中野さんはカメラの調子が悪いらしい。どうも電池切れのようだ。
私はうどんの準備があったので写真は息子に任せたが、果たしてちゃんと写っているのだろうか?
日の出が一段落したところで、温めて来た甘酒で新年を祝う。
暖かいとは言っても山頂である。曽我さんの帽子は汗が霜となって白くなっている。
大勢いた人も日の出が終わると直ぐに下山してしまい、山頂はだいぶ人が少なくなってしまった。
さすがに7人分のうどんは直ぐに出来ず、かなり時間がかかってしまう。皆さんがそれぞれに持参したものを食べながら待っているとようやくうどんが出来あがった。即席だが山菜うどんは暖かくてまずまずである。
テント泊をしていた若者達は皆で書初めをしている。書いた書初めを持って一列に並び、藤生さんが記念写真のシャッターを押してあげた。
山頂でだいぶゆっくりしてしまい、日もだいぶ高くなって来たのでそろそろ我々も下山の準備にとりかかる。
幕山公園まで戻ってくると団体の登山者が朝食をとっていた。見上げると岩にへばり付いている人もいる。
トイレを済ませ無事に初日の出山行を終わらせる事が出来た。
皆さん朝早くからお疲れさまでした。2000年も健康に気を付けながら1年間山歩きに精を出しましょう。
|