夜叉神峠は鳳凰三山の玄関口で、南アルプスの白峰三山(北岳・間ノ岳・農鳥岳)の眺めが素晴らしい所である。
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広河原までは冬期閉鎖中 |
3月9日にホームページを開設し、デシタルカメラを購入したので、今回は散歩気分で夜叉神峠に景色を眺めながら、、試し撮りに出掛けて見た。
山頂までは1時間くらいの行程だが、自宅から登山口まで殆ど一般道の為、有料道路代はかからないが、時間が3時間以上かかってしまう。
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駐車場 |
3月に入って日を追うごとに日差しが強くなって来るのを感じるが、この辺りではまだ冬のようだ。
夜叉神峠の駐車場では工事が行われていて、片方の駐車場は使用出来なかったが、もう片方の駐車場にもそれ程車は止まっておらず、静かな山歩きが出来そうである。
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登山口にあるトイレ |
まだ冬の眠りからさめない木々の間を夜叉神峠に向かって歩き出した。空気はひんやりとしていて、汗をかかずに済みそうだ。
始めは落ち葉を踏みしめながら歩いていたが、やがて雪の登山道となり、困った事に凍ってしまっている為に、ツルツルと滑って歩き難い。
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ここから入って行きます |
念の為にアイゼンを持って来て正解のようだ。途中でアイゼンを着けて登ったが、やはり安心感が違う。
夜叉神峠と高谷山の分岐まではあまり景色は見えず、分岐を右に少し登ったところが夜叉神峠である。
天気はあまり良く無く、生憎の曇り空だったが、南アルプスの眺めはまずまずで、ここから見る真っ白な白峰三山はとても重量感がある。
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雪が残る登山道 |
夏とは違い、来るものを拒むかのような厳しい表情で私の前にその姿を誇示していた。
我々が着いた時には、夫婦連れと単独の方が休んでおり、夫婦連れは我々と入れ替われに下山して行った。
荷物をテーブルに下ろし、早速デジカメで撮影しようと思ったが、詳しい操作の仕方が判らない。使用説明書を机の上に忘れて来てしまったのだ。
仕方なくうる覚えで撮影してみたが、曇り空で雪の有る山の場合、露出補正が撮影のホイントになるが、これは経験を積んで色々と試して自分なりにコツをつかむしか無いようだ。
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夜叉神峠小屋 |
普通のコンパクトカメラも持って来たので交互に撮影をしてみたが、果たしてどうだろうか。暫くは両方のカメラを持って山に行く事になるだろう。
撮影をしていたら段々と寒くなって来た。温度計を見たら−2度、寒い訳だ。
お昼にはまだ時間が早かったがテーブルもあるし、ここで食べる事にした。
大谷さんが持って来てくれたカップラーメンのミニサイズを皆で作っておにぎりと一緒に食べる。寒いので暖かいものは有りがたい。
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夜叉神峠にて |
じっとしていればいるほど寒くなって来るので高谷山に向かって歩き出した。
一旦分岐まで戻り、標識に沿って進んでいく。こちらの方が雪が多く、突然「アッイテ!」と声がするので振り返ると、曽我さんが倒木に頭をぶつけている。雪があるとどうしても足元に注意が集中してしまい、時としてこう言う事が起こりやすい。
高谷山は木に覆われていて、あまり展望は得られない。北岳と甲斐駒ヶ岳がかろうじて見える程度である。
高谷山からの下山途中、大谷さんのアイゼンが何度か外れてしまう。分岐まで戻って着けなおしたが、やはりすぐ外れてしまう。
途中でもう外してしまうと言うので、まだ危ないからと言った途端にツルッと滑って尻餅を着いてしまい、立ち上がったかと思うと又尻餅を着く有様で凍った道はやはりアイゼンが無くては、特に下りの場合は危険である。
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駐車場手前にある売店 |
今日はアイゼンを持って来て本当によかった。もし無ければ恐らく途中で引き返していただろう。
今日は寒かったので、下山して早速温泉に向かった。今日立ち寄ったのは天恵泉白根桃源天笑閣と言うところで、入浴のみ大人1人610円、内風呂のみで、浴槽はヒノキ作りである。泉質はアルカリ性単純温泉(低アルカリ性低温泉)でヌルヌルしていて、いかにも肌がツルツルして来そうである。
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天恵泉白根桃源天笑閣 |
地元の人が多いようで、藤生さんの話しだと、女性風呂では大声で歌を歌っている人がいたそうだ。
天候がちょっと心配されたが、曇り空よりも悪くなることも無く、白峰三山も思っていた以上に見る事が出来てまずまずであった。
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夜叉神峠から白峰三山方面を望む |
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