守屋山
山行記録  [ back ]

フリガナ モリヤサン 
山域・山名 守 屋 山 1650m
日   時 2000年 4月 8日(土) 
天   候 晴れ 
行   程 守屋山登山口(8:05)−林道突っ切る(8:25)−林道へ(8:35)−座禅草園(8:40-9:00)−山頂(9:50-10:55)−座禅草園 (林道経由) 山口(12:25) 
所 在 地 長野県諏訪市、上伊那郡高遠町 
2.5万図 辰野(タツノ) 
緯   度 35.5752 
経   度 138.0547 
備   考 駐車場 登山口にあり。その先座禅草園のところに数台駐車可。
携帯電話(NTTドコモ) 登山口・山頂共可 
 


 町では桜が見頃を迎え、春の陽気に誘われて守屋山に座禅草を見に出掛けた。

 諏訪ICから桜で有名な高遠町に抜ける国道152号線を走って、杖突峠の標識がある右側が登山口である。

杖突峠の駐車場

我々が着いた時には1台の車も止まっていない。こんな事もめずらしく、座禅草の開花にはまだちょっと時期が早いのかなと不安がよぎる。

 出発準備を済ませ登山道を歩き始めるといきなりの坂道で足元も不安定である。両側にはイワカガミの葉が生い茂り、開花時期には綺麗だろなと思いながら坂道を登っていくと、やがて登山道は林道と平行するようになり、一度林道を突っ切り再びカラマツやアカマツの中を進んでいくようになっている。
 さっきから登山道の土がでこぼこに盛り上がっているのがどうも気になってしょうがない。よく見ると、土の下にはかなり大きな霜柱が立っている。どうやらこの霜柱が原因らしい。
 登山道は一旦下りきると再び林道と合流し、この林道を歩くと座禅草園地近道の標識が立っている。

お目当てのザゼンソウ

林道を進んでも同じ所に出るようだが、今日は座禅草が目的なので、標識に従って下って行くと、沢沿いにお目当ての座禅草が姿を現している。
 時期的に少し早いようで、園内にはまだちらほらと言った所である。ここで写真を撮ってしばらく休憩をした。林道はここまで通じていて、数台なら駐車も可能である。
 森屋山登山道と書かれた大きな看板があり、避難小屋とトイレも設置されている。

 登山道はここから徐々に急になり、雪が現れ始めた。曽我さんはちゃんとアイゼンを持って来たのだが、他は全員持って来ていない。桜が咲いて春めいた陽気につい油断していらないだろうとかってに判断したのが間違いだった。

ここから本格的な登山道

 滑って歩きにくい登山道を何とか登って行くが、これは下りに相当苦労しそうだ。
 曽我さんは折角アイゼンを持って来たので途中でアイゼンを着けて登って行く。

 急登が終わると山頂はすぐそこである。守屋山1631.7mの標識があるが、こちらは東峰で、西峰の方が標高が高くて一等三角点が設置されている。
すでに何組かのグループが休憩していたので、我々も記念写真を撮ってここに腰を下ろした。

思わぬ雪道に苦労する

 展望の方は生憎と春霞がかかってしまって、八ヶ岳がうっすらと見えている程度である。展望のよい山だけに残念であるが、今の時期では仕方がない。
 西峰を眺めるとかすかに御嶽山方面の山が見えているが、登山道には雪も残っており、展望も期待出来ないので、展望のよい時期にもう一度来る事にして、ここでちょっと早いが、お湯を沸かして大谷さんが持って来たミニカップめんを作り、私はコンビニで買って来た焼きソバをフライパンで温めて昼食にした。
 風もなく休憩していてもそれ程寒さを感じることも無い。昼寝に丁度よい感じだが、今日は曽我さんが夜用事があると言うことなので、時間的には早いが下ることにした。

守屋山東峰

 雪で登るのに苦労した登山道なので下りはもっと苦労しそうである。非常用に持って来たロープを切って登山靴に巻き付けて下る事にしたが、効果の方は無いよりは少しは良いかなという感じである。
 横向きにスルスルと滑りながら下って来たが、所々で雪が解けて土がぐちゃぐちゃになっている所もあり、転んだらどろんこ状態は避けられないので、何時にもまして慎重に下って来る。

 なんとか座禅草園まで下り一安心である。登山靴に巻いた紐を解いて、しばらく休憩を取った。

守屋山西峰

 行きはここまで登山道を来たので、帰りはちょっと遠回りになるが、登山口までずっと林道を歩いて戻る事にした。
 途中でマウンテンバイクの一団に会った以外は擦れ違う人もなく大変静かである。
 登山口まで戻って来ると朝とは違い、駐車場は満車状態であった。
 こちらの方面に来た時に何時も寄る鹿の湯で汗を流して山行を締めくくり、明るいうちに帰路に着いた。


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