沼津アルプス
山行記録  [ back ]

フリガナ  
山域・山名 沼津アルプス 日守山から徳倉山 
日   時 2001年 3月10日(土) 
天   候 晴れ 
行   程  
所 在 地  
2.5万図  
緯   度  
経   度  
備   考  


 田方平野にもこもこと横たわる山がある。地元では沼津アルプスと呼んでいるがアルプスと呼ぶにはあまりにも標高が低く400m足らずしかない。
 しかし何故アルプスなのか、山から山へと縦走して歩く事が出来て、遠くから眺めてみると山頂付近はかなりの急斜面なのである。低山だからと侮っていると大変な目に遭う山なのだ。

 以前鷲津山から入って香貫の焼却場まで歩いた事があるが、日守山からも行ける事が分かり何処まで行けるのか、今回は函南町の日守山公園を基点に出発した。
 今日は長男が同行している。帰りに温泉に連れていってやるとの一言で俄然行く気になったらしい。
 いつもちょろちょろと先に歩いて行ってしまうので、今回は息子のザックに水2リットルとジュース、昼食を詰め込んでかなり重たくしておいた。これならそうは早く歩けまい。
 日守山公園入口を出発して整備された道を登って行く。今日は天気が良く、富士山が綺麗に見えている。もう春だなぁと思わせる陽気で、満開の梅の木でメジロが戯れていた。
 日守山は別名大嵐山と言い、登山口から歩くと約20分である。山頂には長い滑り台とロープで区切られた迷路があって子供達を遊ばせるのには格好の場所である。但し20分間山を登る事とトイレが無い事がちょっと難点ではある。
 もう一つ無料で利用出来る双眼鏡が設置してある。覗いてみるとこれが良く見える。
 山頂はぐるっと柵で覆われていてこれから大平山に向かって歩いて行く場合はこの柵を乗り越えて行かなくてはならない。
 知らない人じゃちょっと不安になってしまうかもしれない。日守山から大平山にかけては歩く人も少なく、マイナーなコースではあるが、踏み後もしっかりしていてそれ程の不安は無い。
 しかし冬以外はとても歩けたものじゃなく、5月から11月にかけては沼津アルプスはマムシに要注意である。
 日守山を出発して急な斜面を木につかまり一旦下り又登り直すと左側に砕石場が見えてくる。
 階段を下りロープにつかまって急な斜面を登りきると大平山に着く。周りに木が生い茂っていて展望は効かない。
 ここから又一旦下り前回登った鷲津山への登山口と合流して急な坂道を登って鷲津山山頂に至るのである。
 丁度昼前後で皆昼食を食べながら一休みしている。この山頂からは富士山を眺める事が出来るが、生憎と雲がかかってしまっていて午前中のような富士山は望めない。反対側には駿河湾が広がり煙突から煙を出している富士方面までみえている。
 腰を下ろしてお湯を沸かしカップラーメンとおにぎりでささやかな昼食をとった。
 さすがに息子も荷物が重たかったのかここで水を全部捨てる事にやっきになっている。
 ここまで来る間にも何回か水を捨てようと言っていたが、山で水を捨てる事は命にかかわるからダメだと言って辛抱するように言い聞かせていたが、ここまでくればもういらないので使って余った分は捨てて来るように言うと喜び勇んで一目散に捨ててしまった。
 この先はそれ程の登りはない。案の定息子は荷物が軽くなったのか一人で先に行ってしまう。何度注意しても言うことを聞かず、そんなに先に行く元気があるのならもう一山登らせるぞと脅して何とかペースを落とさせた。
 午後になって急に風が強くなり草木がものすごい音を立てて揺れている。
 途中で曽我さんが太股の痛みを訴えたので、徳倉山から今日一番凄い急坂を鎖とロープにつかまりながら下って、今回はここまでと沼津商業高校へと下山した。
 バスで広小路まで来て電車に乗換えて函南まで戻り、約束通り畑毛温泉富士見館へと温泉に入りに行く。
 沼津アルプスは各所にエスケープルートがあり冬お奨めのコースである。但し夏場はいけません。まむしが出ます。 

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