山行記録 [ back ] |
フリガナ | ヤツガタケ ゴンゲンダケ |
山域・山名 | 八ヶ岳 権現岳 2715m |
日 時 | 2001年9月8日(土) |
天 候 | 晴れのち曇時々雨 |
行 程 | 天女山駐車場(6:43)−天ノ河原(6:57)−前三ノ頭(9:40)−三ツ頭(10:20)−山頂(11:25-12:15)−三ツ頭(12:58)−前三ツ頭(13:23)−天ノ河原(15:13)−天女山駐車場(15:25) |
所 在 地 | 山梨県北巨摩郡小淵沢町、北巨摩郡長沢町、北巨摩郡大泉町 |
2.5万図 | 八ヶ岳西部 |
緯 度 | 35.5648 |
経 度 | 138.2146 |
備 考 |
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会社が終わって荷物一式を積み込んで八ヶ岳の権現岳に出掛けて行く。生憎と台風が近づいていて天気が思わしくない。 今回は天女山駐車場から権現岳を往復する予定だが、天女山駐車場にはトイレが無いので、JR小海線甲斐大泉駅の駐車場に車を止めて片隅にテントを設営してP泊する事にした。
都会の駅じゃ考えられない静けさの中、虫の音だけが響いている。雨も到着した時点では地面が濡れているが降ってはいない。 テントの中で寝酒にビールを飲んで日付が変わる前に就寝。 翌朝はちょっと寝坊してしまい、目覚めると5時30分を過ぎていた。テントから出てみると青空が広がり甲斐駒ケ岳から鳳凰三山にかけての山並みがとても綺麗だ。早速お茶を沸かして朝食を済ませ、荷物を車に積み込んで天女山登山口に向かった。天女山駐車場には1台だけ車が止まっている。
駐車場脇の登山口を登り始めるとすぐに天ノ河原だ。椅子とテーブルが設置されていて南アルプスや奥秩父の金峰山の眺めが素晴らしく、その間から富士山を望む事が出来る。眼下には裾野が広がり、その広がりが見事である。ここまでは観光客もかなり登って来る。 ここから砂礫の登山道がだらだらと続く。麓の方から何だかスピーカーの大音響が騒がしく聞こえてくる。時折音楽も聞こえて来て、何かイベントでもやっているのだろうか。 ようやく砂礫のアプローチが終わると登山道は樹林帯の中へと入って行く。ここから傾斜がかなりきつくこの急登が延々と前三ツ頭まで続く。時々吹き抜ける風は湿り気も無く急坂を登る体を心地良く吹き抜けて気持ちがいい。途中で何度か富士山の姿を眺め、南アルプスや奥秩父の山を眺めながらようやく前三ツ頭までやって来た。
前三ツ頭を過ぎて又樹林帯の中に入り又しても急な登りが現れた。ただ真っ白な霧の中をもくもくと歩き三ツ頭に着くと追い越して行った2人組が休憩していた。 ここから眺める赤岳の姿はまさに八ヶ岳の王者の貫禄らしいが、残念ながら霧でその姿を見ることは出来ない。 ここで休憩を取ったが、羽蟻が物凄く手や首筋にたかっては刺すので鬱陶しくて仕方がない。こんなところじゃゆっくり休め無いので足早に立ち去る事にした。 一旦緩やかに下り、山頂まで急登が続く。突然雨が降って来てこりゃ参ったとデジカメをザックに仕舞い、ザックカバーをかけて、カッパを着ようかと迷ったが、すぐ取り出せるようにして着ないで再び歩き始めた。
この先両側に這松が茂り森林限界を超えて登山道を進むが、目印が少なく途中で何回かちょっと道を間違えてしまう。 ようやく辿り着いた山頂には誰もいない。権現岳は標高2718m、八ヶ岳の核心部とは一線を画しているだけに晴れていれば360度の展望がほしいままなのだろうが周りは霧に覆われてしまって何も見えず残念である。 ウメバチソウが一杯咲いていたのでこれを見ただけでも来た甲斐があってよかったと思う事にした。 山頂で写真を撮ってお湯を沸かして昼食にラーメンを食べた。時折ザッーと雨が降って来るがカッパを着る程でも無い。 登っている時も急だとは思ったが、下ってみるとあらためてその急な事に驚いた。よくもまあこんな急斜面を登ったものである。 この傾斜じゃさすがに走るように下るのは無理である。木につかまり転ばないように下るのが精一杯であった。 この急斜面さえ過ぎてしまえばあとはだらだらと下るだけ。天ノ河原で休憩しようと思っていたら、1組のカップルが肩を寄せ合って仲睦まじく椅子に座って景色を眺めていたので、汗臭い奴が邪魔しちゃ悪いので休憩せずにそのまま下ってしまう。
何とか天気も大幅に崩れずにすんだようだ。ここから八ヶ岳高原道路を通り急登で疲れた体を温泉で癒すために鹿の湯に向かう。いつもながらいい温泉だ。帰りの運転があるので飲めないのが残念ではあるが、その分家でギッチリやった事は言うまでもない。
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