浅間山・篭ノ登山
山行記録  [ back ]

フリガナ アサマヤマ・カゴノトヤマ 
山域・山名 浅間山(2524m)・篭ノ登山(2227m) 
日   時 2002年6月8日(土)−9日(日) 
天   候 晴れ 
行   程 6月8日(土)
仁田駅(4:00)−沼津IC(4:18)−富士IC(4:30)−甲府南IC(5:26)−須玉IC(5:43)−浅間山荘駐車場(8:02)
浅間山荘駐車場(8:20)−登山口(8:30)−一の鳥居(9:00)−不動滝(9:17)−二ノ鳥居(9:22-28)−火山館(10:18-28)−立入禁止の看板(11:56(昼食)12:39)−浅間山(前掛山)(12:58)−立入禁止の看板(13:20)−火山館(14:03-14:12)−二の鳥居(14:40)−一の鳥居(14:57)−浅間山荘駐車場(15:20)
浅間山荘駐車場(15:33)−チェリーライン(15:42)−高峰高原(16:00)−「林道経由嬬恋」−休暇村鹿沢高原(16:30)

6月9日(日)
休暇村鹿沢高原(8:10)−池の平駐車場(8:30-40)−篭ノ登山(9:10-30)−池の平駐車場(10:00-05)−地蔵峠(10:12)−18号(10:30)−142号から40号へ−女神湖隣のそば屋(11:45-12:10)−大門峠(12:25)−霧ケ峰(12:40)−大門峠(13:06)−諏訪IC(13:44)−甲府南IC(14:27)−上九の湯(14:50-15:33)−富士IC(17:00)−沼津IC(17:15)−仁田駅(17:55) 
所 在 地 群馬県・長野県  北佐久郡軽井沢町、北佐久郡御代田町 
2.5万図 浅間山 
緯   度 36.2412 
経   度 138.3134 
備   考 トイレは駐車場と登山口にあり。
駐車場は浅間山荘下に日帰り専用無料駐車場22台駐車可。
携帯電話はほぼ通話可能(NTTDoCoMoとJーPhone) 


  浅間山は今なお白煙を吹き上げる活火山である。以前訪れた時は入山が禁止されていて、黒斑山までしか登れなかったが、去年の7月に小諸市側の登山規制が緩和され、火口から500mの前掛山まで登れるようになった。

 夜も明けきらぬ午前4時集合場所の仁田駅に到着。昨日はワールドカップを見ながら酒を飲み過ぎてしまい、ちょっと二日酔い気味で頭が痛くて気持ちが悪い。
 これから山の出掛けるというのにこんな不謹慎なことでいいのだろうか。
 さて、今回の山行は久々に杉本さんが参加する事になった。曽我さん、大谷さん、そして私の4名で仁田駅を出発するはずだったのだが・・・駅に現れた曽我さんは顔色も思わしく無く、昨日から食事も取れないほど気持ちが悪いと言う。そんな訳で曽我さんはドタキャンと相成り、3人で浅間山に向かった。

チェリーラインから浅間山荘方面に左折すると道は未舗装となり砂埃を巻上げて進んでいくと終点が浅間山荘である。
 この山荘からちょっと下った所に日帰り専用の無料駐車場があり22台の駐車スペースが確保されている。近くにはトイレも設置されていた。

 出発準備をしていると杉本さんはどの登山靴を履いていくか迷っている。前に買ったうん万円もする立派な登山靴を持って来ていながら履くのが勿体無いらしい。
 前にも何回か持って来ては履き惜しみして今回に至っていたので、靴は履くために買ったんでしょ、飾っておいてもしょうがないから履けばいいじゃと目出度くオニューの靴デビューとあいなりました。

 準備を済ませて坂を登り浅間山荘前のレンゲツツジが満開だったので写真を撮って登山口である鳥居をくぐる。
 ここにも立派なトイレがあり注意書きの看板が建っている。何の前触れも無しに噴火したことがあるのであくまでも自己責任で登山するように書かれている。直径1mの岩石も落下したと言うからすごいじゃないか。

 樹林の中の登山道を進むと一の鳥居がある。近くに川が流れていて、ここで道が分岐している。不動滝経由で行く事にしたので沢沿いのコースを進むと途中に水場があった。登山口から歩く事45分、冷たい水でうがいをして一口飲んで見たが、カルキ臭など全くない自然の美味しい水である。
 この先に不動滝があるが、なかなかの水量で流れ落ちている。ちょっとした急な階段を登ると二の鳥居である。

 二の鳥居で休憩を取って歩き始めると黄色い花が咲いている。木々の間から吹いて来る風は湿気が無いので体に当たると冷たくてとても気持ちがいい。
 カモシカ平の看板手前からイワカガミとハクサンイチゲが咲いている。奇岩の山が迫り周りが開けてようやく目指す浅間山が遠くにその姿を現した。まだまだ先は長そうだ。
 地肌が赤く染まった川のそばまでくると強烈な硫黄臭がする。すぐ上に建物が見えてこれが火山館である。

 平成11年に出来たばかりとあって綺麗な丸太作りの無料休憩施設とその下は避難壕になっている。
 外のラックにあった写真を眺めていたら冬の写真があり、白一色の綺麗な景色が写っていた。機会があれば冬期に来て見たいものである。
 この火山館の周りにハクサンイチゲが群生していてとても綺麗だ。この先道はダラダラと緩い上り坂で、以前黒斑山から箱庭みたいと眺めていたところを我々は通過しているようだ。

 この先で森林限界を超えてもっこりとした坊主頭の浅間山の山頂が見える。左前方には白い煙が湧き出ている様子がよくわかる。
 周りは火山岩の砂礫でずるずると滑って歩きにくく、歩いても歩いてもちっとも山頂に着いてくれない。
 こんな砂礫にも可憐な花は咲くもので、ミネズオウとコメガツガザクラが満開である。
 最近雨が降らないせいか歩いていると靴からズボンの裾が粉だらけになってしまう。杉本さんもオニューの靴が粉だらけ。へ・へ・へ

 ようやく立入禁止の看板までやって来た。ここから先は危険なので立入禁止です。立ち入った場合は法律により罰せられますと書かれた看板もあるが、お構い無しにどんどん入って浅間山山頂に向かう我儘な連中があとを絶たない。
 ここまで来れば前掛山じゃなくて本当の山頂に行きたい気持ちは分からなくもないが、やはりルールは守らなければいけないんじゃないだろうか。
 我々はこのあたりで先に昼食をとって前掛山へと向かった。前掛山山頂で写真を撮って元来た道を足早に下り始めた。

 火山館まで戻って来てトイレに行くと黒斑山からの湧き水が引かれている。夜のビールの為に昼食後一切水分をとっていないのでこの冷たい水で顔を洗ってうがいをするととても気持ちがよくスッキリとする。

 もくもくと元来た道を引き返し車に荷物を積み込んで今日の宿泊地へと向かう。
 チェリーパークを高峰高原に向かい、地蔵峠への林道を走るつもりがどうも嬬恋に向かって走っているようだ。なんだか道が違うぞと杉本さんが言った時には時既に遅し、このまま未舗装の林道を突き進んで嬬恋に出て休暇村鹿沢高原に到着。車全体が粉塵だらけになってしまった。

 この宿前に風呂だけ入った事があるが泊まるのは初めてである。昼から何も飲んでいないので早速風呂に入って冷たいビールを飲みたいものだ。夕食はバイキングだったのだが別料金で会席と洒落込んでみた。何は無くともまずビール、大ジョッキでグビグビと喉がひりひりするくらい冷えたビールがもう最高ーぅ!でも食事は会席よりバイキングの方がよかったんじゃないかという気がしなくもない。
 部屋に帰って20時30分就寝。

 翌日は窓の外に抜けるような青空が広がっている。宿を出て池の平に向かう。途中湯の丸山を通過するがレンゲツツジはまだツボミである。
 池の平に車を止めて篭ノ登山に向かう。手軽に登れて景色のいい山で、今日は360度見渡す限りの大展望が目の前に広がっている。火打妙高から壁のように連なる北アルプス、乗鞍岳、御嶽山、南アルプス、八ヶ岳、富士山、近くには水ノ登山から浅間山と青空の下にズラッと並んで見えている。この時期どうせ展望はだめだろうと諦めていただけにこの幸運に感謝感謝である。

 しばらく展望を眺めて下山し美ヶ原へと向かう。佐久市から諏訪方面へ中山道を走って女神湖隣のそば屋で昼食、まあこのあたりのそば屋にしてはまあまあじゃなかろうか。大門峠を越えて観光客でごったがえす霧ヶ峰へ、途中八ヶ岳の姿がすばらしい。レンゲツツジも山肌を見事な色に染め上げて多くの人が写真を撮っている。
 霧の駅まで行って引き返し、諏訪ICから中央高速で甲府南IC、途中上九の湯(1日町外者700円)で温泉に入って富士でtubakiさん宅によってディスプレイを頂いて富士ICから東名で沼津IC、仁田駅近くのスタンドで燃料補給とあまりにも汚い車を洗車して大谷さん宅の庭にあるプラムをもいで娘の土産にもらって帰って来た。

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