湯坂路
山行記録  

フリガナ ハコネ ユサカミチ (キュウカイドウハタジュクケイユ) 
山域・山名 箱根  湯坂路 (旧街道畑宿経由)
日   時 2004年3月28日(日) 
天   候 晴れ
行   程 箱根湯本駅(7:40)−早雲公園(7:55)−正眼寺(8:21)−畑宿(9:50)−湯坂路入口(11:15)−鷹ノ巣城址(11:30昼食12:10)−浅間山(12:30)−国道1号へ(13:55)−箱根湯本駅(14:05)
所 在 地  神奈川県足柄下郡箱根町 
2.5万図  箱根(ハコネ)
緯   度  
経   度  
備   考  携帯電話 NTT DoCoMo  途中圏外あり
 トイレ 須雲川自然探勝路入口、畑宿バス停にあり。


 3月の半ば過ぎ、東京で早くも桜の開花宣言がだされた。
 このまま一気に満開に向かうかに見えたが、その後は寒の戻りか肌寒い日が続き、ここに来てようやく暖かさが戻り、週末はまずまずの天気に恵まれた。
 今回は箱根湯本から旧街道畑宿経由で湯坂路を通って箱根湯本まで戻る道を歩いて来た。

正眼寺の桜
 私は電車で箱根湯本に向かったが、曽我さん、大谷さん、貝瀬さん、藤生さんは大谷さんの奥様運転の車で長興山のしだれ桜を見てから箱根湯本で合流する事になっていた。
 箱根湯本に着くと曽我さん、大谷さん、貝瀬さんの姿はあるが、藤生さんと大谷さんの奥さんの姿が無い。大谷さんの奥さんは今回は行程が長いのでキャンセル、藤生さんは大谷さんの奥さんがご近所の方の見舞いに行くというのを聞いたら急きょ山行は取りやめて大谷さんの奥さんと見舞いに行く事にしたそうで一緒に車で帰ってしまったそうな。そんな訳で今回は4人で箱根湯本を出発した。

 箱根湯本から畑宿までの行程は数年前に三島まで旧街道を歩いているので今回が2度目である。
正眼寺の桜

 早雲公園へ向かう道すがら、曽我さんが私に昼食を持って来たかと言う。今回は電車という事もあり、前日スーパーで買い込んでしっかりとザックに入れてあると言うと、我々は買っていないと言う。きっとお前も買ってないだろうと話していたそうだ。チッチッチッ読みが浅いのだ。
 コンビニなら駅前にあったが、旧街道を歩いた時に寄ったコンビニで昼食を買うと言うのでそのまま歩いてしまったが、やはり考えは甘かったようだ。以前寄ったコンビニはその姿を消してしまっていたのである。この後もついにコンビニはその姿を現す事は無かったのであった。

 さて、早雲公園を抜け正眼寺の境内を見ると桜がとても綺麗である。寺の墓地の中を抜けてその桜の下まで行って写真を撮ったりしながらちょっと寄り道をした。
 このあたりは道も狭く歩道も無いので車には注意が必要だ。途中で道路を離れ国指定史跡の石畳255mの林の中の道を通り、再び車道に出て、須雲川橋から須雲川自然探勝道に入る。薄暗い林の道で所々に石畳が残っている。

飛龍ノ滝
 この山道を抜けると再び車道に出て寄木細工で有名な畑宿に着く。このあたりで何処か食べ物を売っている店は無いかと探してみたが、どの店も閉まったままである。
 畑宿のバス停から左の杉林の方へ入って行くと、旧街道を芦ノ湖方面に行く事になるが、今日は湯坂路なのでバス停の前の道を暫く進み芦の湯方面の看板を右方行へと入って行く。

 すぐに立派な桜の木があるが残念ながら開花には程遠い。ここから急な道を飛龍ノ滝まで進み、暫く写真を撮ってなおも薄暗い林の中の階段状の急な坂道を黙々と進む。

 ようやく明るく開けた場所に出ると、湯坂路の入口だ。畑宿からここまでまさかこんなに急な道だとは思ってもみなかった。
 湯坂路は足柄道が802年(延暦21年)の富士山の大爆発によって閉ざされた時、新しく開かれた道である。鎌倉時代には主要な街道であったそうだ。そのため鎌倉古道とも呼ばれている。
 湯坂道入口からススキの原を左手に湯の花ゴルフ場を見ながら進んでいくと鷹巣山に到着。豊臣秀吉が小田原城攻めの為、後北条氏が城を築いた場所だという。
 ちょうどベンチもあり、ここで問題の昼食にした。幸いにも貝瀬さんはちゃんと昼食を持って来ており、とりあえず、ザックの中にあるものを全て出して4人で分けて食べる事にした。
 この場所からは芦の湯、神山、明神ヶ岳、明星ヶ岳などのいい景色を見ることが出来る。

 鷹巣山での昼食を終えて急な下り坂を下りきり、林道をまたいで千条ノ滝・小涌谷への分岐にでる。ここからなだらかに登ると幅広い防火帯の道となる。
 この先の広い野原のような場所で大勢の人が弁当を広げて休憩している。どうやらここが浅間山らしい。
湯坂路 本来なら両側に満開の桜が

 ここから先は防火帯に沿って下りの道が箱根湯本まで続いている。両側には桜が植えられていて満開の時にはさぞや素晴らしい事だろうが開花には早く、この桜を目当てに来ただけにちょっと残念であった。
 大平台の分岐を抜け、なおも下り湯坂山を過ぎると小田原市街が一望できる。ここで最後の休憩をとって石畳で滑りやすい道を下って行く。この石畳は電信の幹線ケーブル保護の為に昭和の初期に敷かれたもので鎌倉時代のものではないらしい。
もう暫く下ると国道1号線旭橋近くの国道に出た。ここから少し歩けば箱根湯本駅である。
 観光客でごった返す構内でキップを買って帰りは全員電車にて帰途についた。
 桜の時期にはちょと早かったが湯坂路だけなら家族でのんびり歩くには丁度いいし、秋の紅葉の時期にでも又訪れてみたい。