丹沢表尾根縦走
山行記録  

フリガナ タンザワ オモテオネジュウソウ 
山域・山名 丹沢 表尾根縦走 (ヤビツ峠〜塔ノ岳〜大倉)  
日   時 2005年5月14日 土曜日 
天   候 曇り 霧 
行   程 秦野駅(7:20)  タクシー  富士見山荘(7:55−8:00) − 二ノ塔(9:05−12) − 三ノ塔(9:25−30) − 鳥居山(10:02) − 行者岳(10:25) − カイサク小屋(11:00) − 新大日(11:20) − 木ノ又小屋(11:33) − 塔ノ岳(11:57−12:45) − 大倉分岐(金冷)(13:00) − 花立山荘(13:10) − 堀山の家(13:55) − 大倉バス停(15:30) 
所 在 地 塔ノ岳・・・・秦野市、愛甲郡清川村、足柄上郡山北町 
2.5万図 塔ノ岳・・・・大山(オオヤマ) 
緯   度 35.2703 
経   度 139.0959  
備   考 携帯電話 圏外
タクシー利用の場合 ヤビツ峠の先富士見山荘まで行ける  

登山ルート立体図


2月の鍋割山に続いて今回も丹沢の表尾根を歩いて来ました。
昨日から急に冷え込んで5月中旬とは思えないくらい寒くなり、天気の方もちょっぴり不安定でしたが何とかもつだろうと朝早く家を出ました。
小田急線の車内から回りの景色を眺めて見ましたが、案の定山は霧に包まれて何も見えません。
秦野駅からヤビツ峠行きのバスは8時18分が最初です。もっと早い時間は蓑毛までしか行かず歩く距離が長くなります。
今回は同行者の1人が夜から用事があるためタクシーを利用しました。タクシーですとヤビツ峠の先富士見山荘まで入る事が出来るのでかなりの時間短縮になります。料金は約5000円。

タクシーですとここの富士見山荘まで入れます
富士見山荘の横にあるトイレです

周りは霧で見えず、じっとしている寒いのでさっさと出発準備とトイレを済ませ、山荘前の標識に従って車道をゆるやかに登り始めました。

山荘前にある標識
山荘前から菩提峠へ続く林道。ここを歩いて行きます。

車道を少し歩くと右に登る登山道があります。ここが表尾根の登山口です。林道はまだ先まで続いていますが、ここから登山道へと入って行きました。

ここが表尾根登山口です。菩提峠への林道はまだ続いています

やはり最初から木の階段が現れました。今日は大倉尾根を下る予定なのでこの木の階段がキーワードのような気がします。
しばらく登ると先ほどの林道に一旦出て、林道を横切って二ノ塔への登山道へと入って行きます。

この先もたびたび木の階段が現れます

二ノ塔の手前まで来たら青空が見えて来ました。どうやら今日1日は天気が持ちそうです。
写真のガレた道をひと登りで二ノ塔です。

青空と新緑が目に美しい。もう一息で二ノ塔です

二ノ塔にはベンチが設置されていて腰掛けてジュースを飲んで一休みしました。昨日から寒いと言ってもやはり汗はかくもです。タオルで汗を拭い、ズボンのベルトを閉めなおして二ノ塔を出発しました。

二ノ塔です
このベンチに腰掛けて一休み
一瞬霧がはれて三ノ塔の建物が見えました

二ノ塔から一旦下り、登り返して行くと三ノ塔です。辺りにまとわりつく霧は刻々とその表情が変化して晴れたかと思えばガスで見えなくなる事を繰り返します。
三ノ塔には休憩小屋、ベンチ、展望盤が設置されていて広々としています。晴れていれば塔ノ岳をはじめ富士山などの展望が望める所ですが残念ながら、見渡す限り真っ白で何も見えません。

三ノ塔にある展望盤。ここからかなりの山が見渡せそうです。
三ノ塔の休憩小屋と広々した場所

三ノ塔をあとにして一瞬だけ霧がはれ、大山が見えました。大山と言えば阿夫利神社、大山豆腐が有名ですね。(^^)v

霧の晴れ間から見えた大山

この標識から大きく一旦ガレ場を下ります。折角登って来たのに勿体ない話ですがこればかりは仕方ありません。

霧で何も見えない中一旦ガレ場を下ります
ガレ場の下り始めの場所に建つお地蔵さん

ようやく咲いているアカヤシオツツジに出会いました。時期的にはまだ早いのか蕾のままが殆どでしたが、かなりの蕾をもったものが多く今年は期待出来そうです。

アカヤシオツツジ

足場の悪い場所を慎重に通過します

下りきった鞍部にシロヤシオツツジが咲いていました。

遠くにシロヤシオツツジが咲いていました

このクマザサのトンネルを抜けると鳥尾山です。


鳥尾山には山荘とベンチがありました。天気は相変わらずで、展望はありません。


鳥尾山を後に行者岳を目指します。


登山道近くに咲いていたシロヤシオツツジ

行者岳手前には安全登山の碑のようなものがありました。設置されたばかりと見えて石碑には赤いラインが残っており、祈祷したときに使用したとみられる白い小さな紙が散乱していました。


ここが行者岳でしょうか。明確なものはこの標識以外には見あたりません。
ここから一旦鎖場を下って行きます。

行者岳山頂?

一旦鎖場を下ります

行者岳手前の岩場からちらほらと咲いているのが確認されたイワカガミです。写真はちょうど霧がかかってしまいうまく撮れませんでした。

行者岳に咲くイワカガミ

鎖場を下から見上げたところです。

鎖場を下から見上げた所です

この政次郎ノ頭から戸沢山荘への下りルートがありました。


今は無人となってしまった書策小屋。なんとなく寂しさを感じます。

カイサク小屋の裏手に書策新道があります

新大日茶屋

木ノ又小屋までやってきました。多くの登山者がコーヒーを飲みながら休憩していました。

綺麗で新しい木ノ又小屋

鹿の食害を防ぐためにぐるっと張り巡らされている金網。そうえいば以前来た時にはかなりの鹿の糞がありましたが、今は見られません。

鹿の害から守る為の植生保護柵

ここまで来れば塔ノ岳はもうすぐです。木道を歩き、もう一登りです。最後の気合いを入れて歩きます。

長く伸びる木道

ようやく塔ノ岳に着きました。ちょうどお昼時間だった事もあり、皆おいしそうに昼食をとっていました。今日は気温が低く寒いので、頂上手前でお昼にしました。
お湯を沸かしてカップラーメンが出来るのを待つ間、自分で握って来たおにぎりを食べました。

塔ノ岳山頂に建つ尊仏山荘

頂上にて・・・恥ずかしいので顔はちょっと(^^;)

さあここからいよいよ大倉尾根の下りに取りかかります。相当気合いを入れて下らないといけません。

山頂を後に大倉尾根の下りにかかります
下り始めたところ

ここで道が二手に分かれます。向かって右側が鍋割山へと続く道です。左が大倉へと続く大倉尾根です。

金冷シノ頭

順調に花立山荘まで下って来ました。いよいよここから本格的な木の階段の始まりです。

花立山荘

本格的な階段の下りが始まります

ちょっと階段が途切れたかと思うと又階段が現れます。10年前よりも階段が多くなって居るんじゃないかと思うのは私だけ・・・(代田ひかる風

延々と続く階段です。通称バカ尾根・・まったくその通りです。

時々立ち止まっては下って来た道を振り返ると恐ろしい程の長さで階段の登りが続いています。
この尾根本当に登りはかなりの覚悟が必要です。

道はここで二又と大倉へ分かれています

ここでちょっと腰掛けて一服。ジュースを飲んで休憩しました。

堀山の家

木に富士見平の文字があります。晴れていればここから富士山が見えるのでしょう。
でも残念ながらご覧の通り、ガスで何も見えませんから・・・残念(波田陽区風)

霧に覆われて何も見えない富士見平

おお!金網の外に鹿を発見。人間を見ても悠然と草を食べています。


下から荷を背負って汗をかきかき走って登って来る人がいます。すれ違いざまにきちんと「ハッハッこんにちはハッ」と律儀にも挨拶をして走り去って行きました。歳はそう若くも無い方でしたがどこにでもこういう超人はいるものです。(@@;)

平坦な道が現れるとホッとします

モミジの新緑がとてもきれいです。秋にはこの新緑が真っ赤になるんでしょうね。展望の良い秋に又訪れて見たいと思います。

新緑のモミジ

大倉尾根の長い下りを終えてようやく車道に出ました。


大倉のバスターミナルです。写真は自家用車の駐車場を見たところです。休日は有料です。
急な長い階段状の登山道を降りて来たのでバス停で膝がガクガクして笑ってます。
ここから渋沢駅までバスで向かいます。お疲れ様でした。

大倉のバスターミナル

大倉の下りにやられてしまった我が足はその後モーレツな筋肉痛に襲われたのは言うまでもありません。
1週間は階段の上り下りに大変苦労してしまいました。・・・お粗末