桜平〜八ヶ岳ツクモグサ
山行記録  

フリガナ  
山域・山名  八ヶ岳 (桜平〜硫黄岳〜横岳 往復)   
日   時  2005年06月18日 土曜日
天   候  晴れ 
行   程 桜平(7:10) − 夏沢鉱泉(7:38) − オーレン小屋(8:20) − 赤岩の頭(9:10) − 硫黄岳(9:42) − 硫黄岳山荘(10:15) − 横岳(11:00) − 三叉峰石尊峰周辺にてツクモグサ撮影 − 横岳(12:50) − 硫黄岳山荘(13:20) − 硫黄岳(13:38) − 赤岩の頭(14:05) − オーレン小屋(14:30) − 夏沢鉱泉(15:02) − 桜平(15:20)
所 在 地   
2.5万図   
緯   度   
経   度   
備   考 桜平駐車場20台位駐車可。近くにトイレあり。
携帯電話 所々通話可。
ツクモグサ 例年6月第一週あたりから見頃を迎える。  

山行記録詳細 登山ルート立体図 登山ルート地図 展望図

6月に入ると八ヶ岳でツクモグサが咲き始めます。本州では八ヶ岳と白馬岳でしか見ることが出来ない貴重な花です。
数年前に一度地蔵尾根経由で見に行きましたが、今回は最短コースで硫黄岳に登れる桜平から硫黄岳〜横岳のお花畑を通るコースで見に行きました。
当初は先週行く予定でしたが梅雨時期と言う事もあり、残念ながら天気が悪く一旦は中止しましたけど天気予報で今週末は晴れると言うので急遽計画を立てて出かけて行きました。

自宅を夜中の3時過ぎに出発して諏訪ICから三井の森を抜け狭い林道を慎重に桜平を目指します。桜平に7時過ぎに到着しましたが、既に上の駐車場は満車です。少し下の空きスペースに車を何とか押し込んで出発準備をしました。

この上が駐車場です 桜平の看板 ここから先は車両進入禁止


林道はこの先も続いていますが、一般車両はここの桜平までしか入れません。ここから先は山小屋などの関係者しか通行出来ず、ゲートがあって鍵がかけられています。

出発準備を終えゲートを抜けて林道を一旦下ります。下り終わった所に簡易トイレが設けられていました。

ゲートを抜けて林道へ 簡易トイレ


この先もしばらく林道が続きます。梅雨時期ですが、今日は本当にいい天気になりました。
平らなようで結構上っている林道は夏沢鉱泉まで続いていました。
歩き始めて約30分夏沢鉱泉に到着。入浴も可能でご覧のように壁にはソーラーパネルが貼り付けられていて、屋根には風車はズラッと並んでいました。



ここからすぐ上で車は完全に入れない登山道となっています。だらだら続く樹木の中の上り坂を進んで行くと急に視界が開けて硫黄岳らしき山が見えました。



このすぐ先がオーレン小屋です。



オーレン小屋脇を流れる川に下の様な看板がありました。
ここから462m上流の岩間から枯れること無くわき出ている名水だそうです。一口飲んでみましたがなるほど冷たくて美味しかったです。
後で湧かしてコーヒーを飲む為に自宅からもって来た水をここの名水に入れ替えました。



オーレン小屋横にあるテントサイトです。



ここから硫黄岳目指して一気に高度を上げて行きます。登山道はかなりの直登でただひたすら黙々と歩くのみです。



休む事なく息絶え絶えに登ってくるとひょっこりと尾根にでました。気がついたら森林限界を超えていました。どうりで息苦しい訳です。
ここが赤岩の頭?でしょうか。ここで美濃戸口から赤岳鉱泉経由の登山道と合流します。



谷を挟んだ向かい側に八ヶ岳の素晴らしい展望が広がっています。さすがに3000m級の山ですね。迫力が違います。
さあではこの赤岩ノ頭から見たパノラマ写真をご覧に入れましょう。
(サムネイルをクリックすると拡大写真がご覧になれます。538kb 2260x800)

横岳〜赤岳にかけてのパノラマ写真です

大同心と横岳〜赤岳  赤岩ノ頭より


美濃戸からの道と合流して硫黄岳を目指します。

美濃戸からの道と合流 石積みのケルンを抜けて山頂へ


途中でキバナシャクナゲが咲いていました。今が最盛期なのでしょうかこの先もずっと綺麗に咲いていました。

キバナシャクナゲです。クリックすると拡大します


ようやく硫黄岳に到着。八ヶ岳は何度か訪れていますが、この硫黄岳は実に10年振りとなります。
余談ですが家に帰って10年前の写真と見比べてみると時の経過は何と残酷な事か・・・(;>_<;)



硫黄岳から見た大同心と横岳です。タムロン90mmマクロレンズにて撮影


硫黄岳かから東天狗岳、西天狗岳方面、遠くは蓼科山


硫黄岳で腰おろして景色を眺めながらジュースを飲んで一服しました。しかしそう長く休憩している訳には行きません。下の写真でも分かるように目指す横岳まではまだかなりありますので腰を上げて出発しました。
それにしても今日は本当に天気がよく、日焼け止めクリームも塗ってないのでかなり日焼けしそうです。



硫黄岳から一旦下って横岳への登りまでのちょうど中間あたりに硫黄岳山荘が建っています。
小屋の周りは高山植物の宝庫でお花畑が広がっています。
今の時期はキバナシャクナゲが咲いていました。

硫黄岳山荘。色とりどりにはためく旗が印象的です


硫黄岳山荘から先はとても素敵なお花畑が登山道脇に広がっています。いままでの登山道と違いあっちへちょろちょろ、こっちへちょろちょろとカメラを構えて写真を撮りながら歩くのであっと言う間です。
オヤマノエンドウ 今が最盛期でした。紫色が実にいい色です。クリックで拡大します


硫黄岳から硫黄岳山荘の稜線を抜けて横岳への最後の登りにかかります。



登り切って硫黄岳方面を振り返って見たところです。両側にロープが張られてコマクサの葉が一杯ありました。もう1ヶ月もするとコマクサの群落が見られるんでしょうね。



横岳手前の鎖場です。慎重に渡れば何の問題もありません。



横岳山頂にて。こちらも10年振りの再訪です。



横岳山頂から赤岳を見たところです。



ここまでも結構花の写真を撮って来ましたが、お目当てのツクモグサの群落にお目にかかる為に横岳からもう少し先まで写真を撮りに行くことにしました。
下の写真を見てもらえれば分かる通り赤岳に向かって伸びる稜線をなおも進んで行きます。



横岳付近にて撮影しました。(canon 10D  tamron 90mm MACRO,EF17-40L )
クリックすると拡大する写真があります。

イワウメ  コバメツガザクラ


ようやくツクモグサの群落に出会いました。



ウルップソウ





夢中で写真を撮りながら進んで来たら三叉峰を大きく越えて進んでしまい、赤岳展望荘まであと30分くらいの所までやって来てしまいました。
もうこれ以上は進めません。後ろ髪を引かれる思いですが元来た道を引き返すしかありません。
途中で昼食をとって、オーレン小屋で汲んできた水を湧かしてコーヒーを飲んで、一旦硫黄岳へと戻ります。
硫黄岳手前から撮ったパノラマ写真です。今日辿った道を振り返りつつ桜平に下山しました。
クリックすると拡大します。


帰りは縄文の湯(大人1人400円)で汗を流して帰途につきました。