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山域・山名 | 北八ヶ岳 稲子湯〜みどり池〜硫黄岳 往復 |
日 時 | 2009年1月1日(木)〜3日(土) |
天 候 | 1日目 晴れ 2日目 曇り 3日目 快晴 |
行 程 | 1日目 稲子湯(12:47) − みどり池バス停(駐車場)(13:01) − しらびそ小屋(14:35) 2日目 しらびそ小屋(8:10) − 本沢温泉(9:30-10:00) − 山彦荘(11:20) − 稜線手前 − 山彦荘(12:50) − 本沢温泉(13:30) 3日目 本沢温泉(7:45) − しらびそ小屋(8:50) − 稲子湯(10:10) |
毎年恒例、お正月の八ヶ岳山行。 今年は稲子湯から入山、しらびそ小屋で1泊、翌日は本沢温泉に泊まって荷物を置いて硫黄岳を往復とまさにどちらかと言うと大名登山的な感じですが、まあ正月ですから〜(^^;
さて、風も無く穏やかな元旦に北八ヶ岳の登山口に建つ稲子湯へとやって来ました。ここまであまり雪はありません。 駐車料金(1日300円)を支払い日当たりの良さそうな場所に車を止めました。 横には立派なトイレも建っています。中に入ると何と!暖房が入っています。暖かくてとても快適ですが、外のトイレに暖房付きとは驚きです。
ここから歩き始めますが、どうやらアイゼンは必要なさそうです。暖かいのでオーバージャケットもいらないくらいです。 稲子湯から歩き始め、林道を横切って15分ほどでみどり池バス停に到着。ここにも駐車場がありました。 この先はゲートがあって車はここまでです。唐沢橋を渡って樹林帯の中を進みます。
又林道に出ると標識に白駒池4.5Kと書かれています。この林道を進めば白駒池にいけるようです。 屏風橋を渡って左折し沢筋の登山道を登って行きます。流れる川の水しぶきが凍り付いて美しい自然の造形美です。 重たい三脚を持参しているのでここで何枚か写真を撮りました。 ここから登山道も急になってきます。足下には雪の下に見え隠れしながら古い軌道が続いています。昔材木でも切り出すのに使ったのでしょうか?
急坂にうっすらと汗をかいた頃登山道は平坦になりキャンプ場の横を通り過ぎると1日目の宿泊地しらびそ小屋が建っています。 屋根の上に出た薪ストーブの煙突から白い煙が風にゆらめいて立ち上っています。氷点下の中でみるととても暖かさを想像させますね。
しらびそ小屋はみどり池の湖畔に建つ小さな山小屋ですが、みどり池は完全に凍結して雪の下で広い雪原となっていました。その向こうには真っ白な天狗岳が素晴らしい姿を見せていました。 この厳寒の中でもテント泊をする方がいますが気合い入ってますよね。重たいザックを担ぎ上げる根性はありますが、この寒さの中でテントに寝る根性はちょっとありません。
荷物を置いて休憩室に行きましたが、薪ストーブの前は満員状態ですし、談話室は常連さんが宴会やってますし、ちょっと発電機の音がうるさかったですが、上の小屋の玄関前にあった薪ストーブは貸切状態だったのでそこで暖を取りながらのんびりと過ごしました。 夕食にはにごり酒と清酒が振る舞われましたが、ここ2〜3日胃腸の調子が良く無いのでかわいくお猪口に3杯程戴いたきりでした。 夕食後窓の外を見ると結構雪が舞っています。これじゃテーマの一つ「山小屋のともしび」の写真は無理かなと考えましたが、折角だから完全防備で雪舞う中、真っ暗なみどり池で一人写真を撮りました。手足の指先の感覚が段々と無くなって来ますが、一瞬の雲の切れ間に現れる星を必死で撮影しました。 骨まで冷えて宿に戻り玄関横のストーブで暖まってから布団に入りました。大部屋は全部で9人、快適に就寝出来ました。
翌日1月2日はしらびそ小屋恒例の餅つきから始まりました。 勢いよくつく杵の音と湯気が上がる餅米がお正月の雰囲気にぴったりですね。 突き上がった餅は朝食として美味しく戴きました。
今日は曇り空、時折雪が舞う天気ですが、元気に本沢温泉に向けて出発しました。 ここから先は樹林の中の緩やかな登りが続いています。雪の量が標高が高くなるに従って多くなって行きます。
一旦登って下り返すと林道に出ました。林道を進んで行くとなんかいます。カモシカがこちらを見ています。 しばらくじーっと見ていましたが悠然と笹の葉を食べながら移動して行きましたが全く怯えるそぶりは有りません。 この雪の中食べ物探すのも大変だろうなあと思いましたが、餌が取れなくなったら必然的にそれは死を意味する。自然界で生きるって事はそういう事なんですね。厳しい〜
小雪舞う中、2日目の宿、本沢温泉に到着です。 荷物を預けてアイゼンを付けてサブザックを背負って硫黄岳に向かって出発しました。
宿から5分ほど登った所にある「日本最高所露天風呂」です。生憎の天候でしたが好奇心から入ってみようかなあ〜と近くまで行って温泉に手を浸けてみるとぬるい!この気温じゃ仕方無いですね。風邪ひいちゃいけないので諦めました。
この先でシャクナゲの林を抜けて行きます。一杯シャクナゲがありましたが、こういう極寒に地では葉を丸めて細長くして全部下に垂れ下げて雪の影響を最小限にしています。 植物も生き抜く為には色々と考えているんですね。 このシャクナゲ林を抜けて樹林帯の急登を抜けると尾根上の夏沢峠に到着です。 朝本沢温泉でこれからモモンガに餌をやり行くと言っていた方と山彦荘で会ったので中でちょっと休憩させてもらいました。 小屋の中にあったペットボトルはみなガチガチに凍りついていました。 ここまで相方のアイゼンの調子が悪く何回か立ち止まって着け直す事を繰り返して来ました。 ここで再度しっかりと着け直して山頂に向けて出発です。
尾根上は風も一段と強くなって来ます。
山頂付近は雪煙を巻き上げガズがかかって見えません。稜線への最後の急な登りにかかると右側からの強風に頬が絶え間なく針で突かれているように冷たくて痛くなって来ました。 もうすぐそこが稜線という手前で相方のアイゼンが又しても外れてしまいました。猛烈な風と寒さの中で手袋外して付け直す気力も失せてまあ、山頂はもうすぐそこですが、登っても何も見えませんし、何回か登ってますし、寒いしで、今回はここで引き返す事にしました。(次回は新しいアイゼン買いましょうね)
ここまで上がって来ると樹林帯も真っ白に雪が着いてまさに幻想的な雰囲気です。
宿まで戻って早速風呂に向かいました。冬の間は内風呂までは温かいまま引き込む事が出来ず外にある石楠花の湯に入る事になります。 標高2000mを超える山奥で雪を見ながら温泉に入れるなんて新年早々なんて贅沢なんでしょう。あまりに気分がいいので私の入浴シーンも載せちゃいましたv(^^)v
風呂から上がってさっぱりしたら胃腸の調子が悪くてもやっぱり呑んじゃうもんね。談話室で薪ストーブの前に座ってビール呑んで日本酒呑んで、ウィスキー呑んで夕食までには完全に酔っぱらいモードな私です。
夕食は全員で8名。我々以外は個室に泊まっているみたい。と言うことで大部屋を二人で貸切です。コタツに布団を移動して足下を暖かくして就寝です。ラッキーでした。
最終日も朝から風は強いものの快晴です。 元来た道を引き返し無事に稲子湯まで戻って来ました。 折角なので稲子湯で入浴して帰る事にしました。(1人600円)硫黄臭がして雰囲気満点の温泉でした。 新年から2日間も温泉に入ってリフレッシュ!
さぁ〜2009年も仕事に、山に、写真に、女に酒にって>おい!(^^;うそうそ・・・張り切って行くぞ〜お〜! |
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