高速道路土休日1,000円乗り放題を利用して先月のゴールデンウィークに続いて今月も檜枝岐の帝釈山から田代山に登ろうとやって来ました。
西那須野塩原ICを0時過ぎに通過して檜枝岐集落から川俣檜枝岐林道に入ります。登山口までその殆どが未舗装路なので乗用車でも通行は可能ですが徐行運転の為14.5キロの標識が出ていましたが45分ほどかかりました。
登山口に着くと2台駐車していました。車中で仮眠を取って夜明けを待ちます。
夜が明けるとマイクロバス2台が入って来て一気に賑やかになって来ました。
駐車場には立派なトイレがあってソーラーパネルが屋根に設置されています。絶えず水が循環していて山のトイレ特有の鼻をつくアンモニア臭は無くとても清潔でした。
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馬坂峠の駐車場 |
帝釈山登山口 |
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登山口にあるトイレ ソーラーパネルが屋根に設置されて絶えず水が循環していてとても清潔 |
帝釈山の登山口を入ると直ぐに木の階段の登山道になります。もうここでお目当てのオサバグサを見ることが出来ます。
なんと登山道の両脇はオサバグサの群生が盛りと咲いています。
ちょっと早いかなと思いましたがちょうどいい時期に当たったようです。花は最盛期の時に訪れるのは実に難しいのでラッキーでした。
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登りはじめは木の階段 |
木道の両脇にはオサバグザの群生 |
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オサバグサ |
両脇に咲くオサバグサを見ながら帝釈山の山頂にやって来ました。たいして急な登りも無く1時間かからずにここまで来てしまいました。
天気は曇り空でしたが、先月登った会津駒ヶ岳と燧ヶ岳がまだ沢山残雪を残こした姿を見せてくれています。
遠く日光連山の山並みも見渡す事が出来ました。
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帝釈山頂にて |
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帝釈山頂から見た会津駒ヶ岳 |
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帝釈山頂からみた燧ヶ岳 |
帝釈山から一旦下って田代山に向かいます。途中でとても綺麗なシャクナゲが咲いていました。
今日は花に当たったようです。
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帝釈山から田代山に向かう |
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満開のシャクナゲがお出迎え |
岩の間からまさにイワガガミが顔を出し、山裾は新緑の時期を迎え一斉に芽吹いた木々が目に色濃く映ります。
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イワカガミ |
まだ新緑真っ盛り |
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一旦下って行きます |
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田代山に向かう登山道でも両脇にオサバグサがここかしこに群落となって楽しませてくれています。
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登山道両脇に咲き乱れるオサバグサ |
一旦下って登り返すと田代山避難小屋があります。昔は弘法大師を祀る大師堂があったらしいが、今は太子堂を兼ねた高床式の避難小屋となっています。
中を覗くと弘法大師が奉られ、10人くらいは泊まれそうな広さです。
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田代山避難小屋(弘法大師堂)中には弘法大師が奉られている |
この避難小屋のすぐ脇にトイレがあり、木道を行くと直ぐ正に雲上の楽園とでも表現したいような田代山湿原が広がっていました。
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避難小屋近くにあるトイレ |
この木道に先にはまさに雲上の楽園が |
山頂にある湿原としては日本でもかなり大規模なものだと思いますし、これだけの湿原に咲く花と会津駒ヶ岳、燧ヶ岳、日光連山を一望出来る場所に登山口から2時間30分足らずで登れてしまうなんで驚きです。
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満開のチングルマと田代山湿原 |
平坦な湿原には木道が敷かれ、反時計回りに一方通行で歩きます。
途中景色のいい場所に避けてお湯を沸かしておにぎりとラーメンを食べました。
すぐ目の前には可憐に咲く花々、目を上げれば残雪の会津駒ヶ岳、最高のロケーションです。
この中で食事が出来る素晴らしさ、この感性が判らない人には山の良さは理解出来ないかもしれませんね。
お金じゃ買えない何かがここにはあるんです。
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田代山湿原と残雪の会津駒ヶ岳 |
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可憐に咲くイワカガミとチングルマそして地糖と会津駒ヶ岳 |
湿原を1周して再び元来た道を引き返します。
帝釈山の手前まで来たらガスが湧き始めて小雨が降り出しました。傘をさして下りましたがこれじゃもう展望はダメですね。
いい時間に登ったようです。
お目当てのオサバグサの群落にシャクナゲ、イワカガミ、予想外だった湿原に咲く満開のチングルマ、そして残雪の会津駒ヶ岳と言うこと無しの山でした。大満足です。
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田代山山頂から会津駒ヶ岳 |
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帝釈山〜田代山平面図 (クリックで拡大します) |
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帝釈山〜田代山立体図 (クリックで拡大します) |
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帝釈山〜田代山断面図 (クリックで拡大します) |
カシミールにて作成 |