焼岳
山行記録    Toppage

山域・山名  北アルプス 焼岳 2,455m 
日   時  2012年9月16日
天   候  快晴
行   程  中ノ湯登山口(5:55) − 焼岳(9:15-11:15) − 焼岳小屋(12:20) − 上高地バスターミナル(14:40)
備   考  中ノ湯(11号カーブ)トイレ無し
 沢渡〜中ノ湯 タクシー (約4,200円位) 
9月の連休を利用して笠ヶ岳に行く予定をたてましたが台風が接近しています。
長野方面は影響が無いようにも思えますが、17日の雨マークが消えません。
山行自体を中止しようかとも考えましたが笠ヶ岳を諦めて焼岳に変更して出かける事にしました。

焼岳 ルート 説明 写真 焼岳 ルート 説明 写真
中ノ湯(11号カーブ)登山口は既に路肩まで車の列が駐車している


15日の夕方自宅を出発して今回は久しぶりにTSUBAKI師匠も同行する事になっていましたので自宅に迎えに行って、沢渡の駐車場に着いたのが23時頃。ここには無料の足湯がありトイレもあるので仮眠するのには実に快適な駐車場です。(1日/500円)
しばらく足湯に浸かりながらビールを飲んで仮眠をとりました。

焼岳 ルート 説明 写真 焼岳 ルート 説明 写真
明神岳方面の山が朝日に輝いて見えてきた 秋の青空


朝4時半に起きて5時過ぎにタクシーで中ノ湯の11号カーブに向かいます。登山口には専用の駐車場もトイレも無く今日は連休中日で多分車は止められないだろうと考えてあえてタクシーを利用する事にしました。
タクシーの窓から明神岳が見えました。今日はとても良い天気で最高の登山日和になりそうです。

焼岳 ルート 説明 写真 焼岳 ルート 説明 写真
焼岳山頂が見えてきました。ちょっと記念撮影


登山口に着くと予想した通り登山口付近には駐車出来るスペースは残っていませんでした。(タクシー料金4,200円)
最初から急な登山道が続きます。樹林帯の中で展望がきかず暑くて汗を拭きながらしばらく登りと木の間から明神岳方面の山が見えてきました。

焼岳 ルート 説明 写真

焼岳 ルート 説明 写真 焼岳 ルート 説明 写真

焼岳 ルート 説明 写真


いつまでも続く樹林帯に滅入っていると突然開けた場所に出ました。見上げれば真っ青な空の下にゴツゴツした岩山が見えています。
あれが焼岳山頂か?

焼岳 ルート 説明 写真 焼岳 ルート 説明 写真
今日は本当に素晴らしい快晴に恵まれて大展望  乗鞍岳もハッキリ、クッキリ見えていました


ここから一気に展望も開けて登って行くに従って乗鞍岳や霞ヶ岳、中央アルプス方面の山並が見えて来ました。

焼岳 ルート 説明 写真


汗をかいた体を冷やしてくれる風は冷たくて気持ちよく、空はどもまでも青く、大きく深呼吸すると秋の匂いが体中に充満してきます。
下界はいまだに厳しい残暑が続いていますが、山はもう秋の気配が濃厚です。

焼岳 ルート 説明 写真 焼岳 ルート 説明 写真
おお笠ヶ岳! 今なお噴煙が上がる活火山


焼岳は今なお噴煙を上げ標高が高くなるのに従ってその山容はまさしく活火山の様相を呈して来ました。

焼岳 ルート 説明 写真
山頂からの大パノラマ 槍ヶ岳〜穂高〜上高地方面


鞍部に着くと目の前に雲一つ無い青空の笠ヶ岳が目に飛び込んで来ました。こんなにいい天気になるとは予想していなかったのでちょっと後悔しましたが、もう致し方ありません。

焼岳 ルート 説明 写真 焼岳 ルート 説明 写真
穂高の山並と左下に上高地


すぐ上では岩の間から激しく噴煙が上がっています。真下には池があり、南峰は立入禁止となっています。
ここからすこし登って北峰の鞍部に出たとたん、素晴らしい展望が広がっていました。雲一つ無い真っ青な空の下に薬師岳、鷲羽岳、槍ヶ岳の稜線が伸び目の前には穂高の山並がずらっと見えていました。

焼岳 ルート 説明 写真
笠ヶ岳〜槍ヶ岳〜穂高方面の山並


三週間前はこの山並を反対側から満喫して今回も素晴らしい展望に恵まれて笠ヶ岳にはちょっと後ろ髪を惹かれる思いもありましたが、正直あまり天候は期待していなかっただけに感動も大きかったです。

焼岳 ルート 説明 写真 焼岳 ルート 説明 写真
焼岳山頂にて 南峰と池と噴煙


鞍部から岩をよじ登れば焼岳山頂です。山頂では360度の大展望が待っていました。こんな大展望に恵まれる機会は滅多に無く、本当に中止しなくてよかったと思います。

焼岳 ルート 説明 写真 焼岳 ルート 説明 写真
いたるところで噴煙が上がっている


連休中日と言う事もあって今日はとても登山者が多いです。慌てる必要も無いので大展望を眺めながらコーヒーを飲んで、休憩をとり、折角なのでここでお昼を食べる事にしました。

焼岳 ルート 説明 写真 焼岳 ルート 説明 写真
立入禁止の南峰 北峰は登山者で賑わっている

焼岳 ルート 説明 写真
焼岳北峰〜笠ヶ岳〜槍ヶ岳〜穂高のパノラマ

焼岳 ルート 説明 写真 焼岳 ルート 説明 写真
お昼寝が気持ちよさそう(^^ そろそろ下山


あまりに快適すぎて1時間半も山頂付近で過ごしてしまいそろそろ重たい腰を上げました。

焼岳 ルート 説明 写真 焼岳 ルート 説明 写真
焼岳 ルート 説明 写真 焼岳 ルート 説明 写真
素晴らしい展望を眺めながら下って行きます


今回は上高地に下山する事にしたのでそのまま焼岳小屋方面に下って行きます。山頂からしばらくはものすごく急な下りが続きます。

焼岳 ルート 説明 写真 焼岳 ルート 説明 写真
笠ヶ岳とともにパシャ お次は霞沢岳とともにパシャ


鞍部に降りて振り返るとその急峻さが良くわかります。

焼岳 ルート 説明 写真
鞍部まで下って焼岳山頂を見上げたところです ここまではかなり急な下り坂です


一旦登り返せばススキの向こうに霞ヶ岳、後ろに笠ヶ岳、真正面に穂高の山、西穂山荘に続く尾根。若干雲が広がってきましたが昼を過ぎても山並は隠れる事はありません。

焼岳 ルート 説明 写真 焼岳 ルート 説明 写真
一旦登ります ちょっとおつまみ(^^;

焼岳 ルート 説明 写真 焼岳 ルート 説明 写真
ススキと霞沢岳 山はもう秋の気配が濃厚です 最後にもう一度焼岳とともにパシャ

焼岳 ルート 説明 写真 焼岳 ルート 説明 写真


ここから下れば焼岳小屋です。惜しいですがこの大展望ともここでお別れです。焼岳小屋でトイレを済ませあとは永遠と上高地に向かっての下りとなりました。

焼岳 ルート 説明 写真 焼岳 ルート 説明 写真
焼岳小屋

焼岳 ルート 説明 写真 焼岳 ルート 説明 写真
笹に覆われた下り道 すぐ脇には大きくえぐられた沢筋が走っていました


途中で長いハシゴの下りがあって爆発して溶岩が流れ落ちて出来たであろう巨大な沢筋に沿って下って行きます。

焼岳 ルート 説明 写真 焼岳 ルート 説明 写真
長いハシゴの下り 慎重におりましょう


大正池が大きく見えてくると樹林帯の中に入り、登山道は緩やかになって、やがて歩道へと出ました。

焼岳 ルート 説明 写真 焼岳 ルート 説明 写真
大正池が大きく見えてくれば上高地はもうすぐそこです


ここから河童橋に向かって歩きます。TSUBAKI師匠は完全にアルコールモードに突入して歩く速度の早い事(笑)

焼岳 ルート 説明 写真 焼岳 ルート 説明 写真
明神岳と梓川 木々の中をバスターミナルに向かう小道


上高地バスターミナルの食堂で運転役にはアイスをご馳走する事でお茶を濁し、TSUBAKI師匠と地ビールで乾杯!

一杯で終わるはずも無く、二杯目の生ビールに突入。完全に宴会モードに突入しそうなのでここで切り上げて、最後は焼岳が見える河童橋まで行って橋の上から西日に照らされた焼岳を眺めて今日の山行を振り返りました。

焼岳 ルート 説明 写真 焼岳 ルート 説明 写真
梓側の流れ やっとバスターミナルに到着しました


再び上高地バスターミナルに戻りましたが、バス待ちの長い行列が何重にも出来ています。タクシーの方が早いだろうとふんで、タクシーの列に並びました。
運転手さんの話だと、今日はものすごい人で、沢渡も駐車場待ちの車が車道に溢れる状態だったらしいです。

焼岳 ルート 説明 写真 焼岳 ルート 説明 写真
先ずは地ビールで乾杯! 山行の締めは河童橋から眺めた焼岳


今日は宿を予約してあるのでそれほど急ぐ必要はありません。沢渡から宿に向かい早速温泉につかりました。乳白色で硫黄臭漂うお風呂は最高です。
風呂から出て心置きなく酒を飲んで23時前に爆睡。朝まで気絶したように眠りました。

焼岳 ルート 説明 写真 焼岳 ルート 説明 写真
硫黄臭漂う乳白色な温泉  う〜ん 最高!


翌日はソバの花が満開だろうと予測しておひさまのロケ地に立ち寄ってみましたがなんともうすでに遅いようです。今年は例年以上に早く開花してしまったようです。

その後、穂高神社に参拝して、先日立ち寄ったお蕎麦屋さんでソバを食べて帰宅の途に尽きました。

天候と展望に恵まれて久しぶりにのんびり、ちょっぴりリッチな山行となりました。



焼岳 ルート 説明 写真
登山ルート平面図<クリックすると拡大します>

焼岳 ルート 説明 写真
登山ルート立体図<クリックすると拡大します>

焼岳 ルート 説明 写真
登山ルート行程差断面図<クリックすると拡大します>

Toppage