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山域・山名 | 表銀座縦走 燕岳〜大天井岳〜槍ヶ岳 |
日 時 | 2007年10月6日(土)〜8日(月) |
天 候 | 1日目 晴れ 2日目 快晴 3日目 雨 |
行 程 | 1日目 中房〜燕岳〜大天井ヒュッテ泊 2日目 大天井ヒュッテ〜西岳〜ヒュッテ大槍〜槍ヶ岳〜ヒュッテ大槍泊 3日目 ヒュッテ大槍〜槍沢〜横尾〜徳沢〜明神〜上高地 |
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中房から上高地まで紅葉の表銀座を縦走して来ました。行程や時間などは以前の山行記録「2004/08/21-23 燕岳〜大天井岳〜槍ヶ岳」をご覧下さい。 仕事を終えて豊科に向かいます。以前夏に同じコースを歩いた事があるので大体のコースは判っています。 今回も縦走と言う事で車を回送していただく為に南安タクシーにお世話になりました。 タクシー会社に着いたのが23時、会議室で仮眠させてもらう事になっていましたので銀マットと寝袋を持参して行きました。 ブルーシートを用意していただいていたので、これを床に敷いてその上に銀マットを敷いて寝袋にくるまって仮眠しました。今回は他に五人の方も一緒の部屋で仮眠をとりました。 朝目覚めると外には既に数台の車が到着していて出発準備の出来た人からタクシーに乗って出掛けて行きます。 こちらも受付を済ませ出発準備をしてタクシーに乗り込んで中房へ向かいます。 前回の夏の時よりも登山者が多いような気がします。 一ヶ月前に滑って転んで怪我をした膝が心配ですが、サポーターをして合戦尾根を登ります。 日本三大急登と言われる登りだけにそう早くは登れません。まあ今回は撮影が主な目的ですので写真を撮りながらゆったりペースで進みます。 今朝はとても冷え込んでタクシー会社を出発する時には霧がかかっていましたが、山から見下ろしても市内は雲海に隠れています。
合戦小屋で小休止し、ここから先はあまり急な登山道も無く燕岳や燕山荘が見えて来ると紅葉も一段と素晴らしくなって来ます。
合戦尾根を登り切り燕山荘までやって来ました。燕岳山頂は沢山の登山者で賑わいをみせてます。 燕山荘も今日は大変な賑わいをみせることでしょう。 今日は天気が良くて目の前に槍ヶ岳が素晴らしくよく見えています。剣岳や鹿島槍もはっきりと見る事ができます。
これから歩いて行く縦走路も大天井岳に向かって伸び、その先には槍の穂先が天に突き抜けるように聳えています。 燕山荘で景色を堪能し、大天井岳に向かって縦走路を歩いて行きます。紅葉した草木に感動して写真を撮るために立ち止まり足取りは遅くなる一方です。
だいぶ時間をロスしてしまったので大天井岳はエスケープして大天井ヒュッテに直接向かいました。午後の逆光に浮かびあがる槍ヶ岳の姿にこれまた感動して大天井ヒュッテに到着です。 かなりの混雑を覚悟していましたが、それ程の混雑もなく布団1枚に1人寝る事が出来て良かったです。 外のベンチに腰掛けてビールを飲みましたが何だか寒くなってきて早々に部屋へと戻りました。 夕食は名物のトンカツ、ご飯もとても美味しかったです。 明日は早いので18時30分就寝。
翌日は3時過ぎに起床、朝食はお弁当にしてもらっていたので準備をすませて小屋を出で空を見上げれば満天の星空、引き締まった冷たい空気の中ヘッドライトを点けて2日目の行動を開始しました。 一旦ゆるやかに下って登り返せばビックリ峠に出ます。目の前には星空とうっすら槍ヶ岳の姿が目に入って来ます。ここで三脚を立てて写真を撮りましたがあまりの暗さにファイダーを覗いても真っ暗で何も見えません。仕方が無いので大体の勘で撮影してみましたがピントは甘いですが何とか見られる写真が撮れました。
赤岩岳まで来ると夜が明けて常念岳の横から朝日が昇って来ます。だんだんと空が白みはじめ赤く染まると日の出です。一気に辺りが明るくなり槍の穂先が朝日に照らされて赤くなりました。
完全に夜が明けると今日も素晴らしくいい天気になりそうです。ヒュッテ西岳まで来て穂高から槍ヶ岳への山並みを見ながら冷たくなったお弁当を食べました。 この小屋も今日で今年の営業が終了です。小屋締めの準備に忙しそうでした。
さあいよいよここから東鎌尾根を歩いて行きます。鎖やハシゴが掛けられた道を一旦大きく下って行きます。水俣乗越まで下りここからは槍ヶ岳山頂に向かって再び登って行きます。途中で見る景色や紅葉が素敵で何度となく立ち止まり写真を撮ってヒュッテ大槍にようやく到着です。
明日は完全に雨の予報ですので槍ヶ岳山荘でなくこちらのヒュッテ大槍に泊まる事にしました。 受付を済ませて、荷物を置いてサブサッグを借りて槍ヶ岳を往復する事にしました。その前に昼食に山菜うどんを注文してこれを食べて槍ヶ岳に向かいました。
槍ヶ岳の山頂に立つのは2回目ですが前回は天気があまりよくなくて展望に恵まれませんでしたが、今回はこれ以上ない天気に恵まれて素晴らしい眺めを満喫する事が出来ました。
ヒュッテ大槍に戻る途中でお湯を沸かしてコーヒータイム。穂高から槍、常念岳、鷲羽岳、水晶岳と大展望を眺めながら飲むコーヒーはこれ又格別の味わいです。 小屋に戻って部屋に通され今日も有り難い事に布団1枚に1人寝られそうです。整理整頓をして食堂でビールを飲んで、食事までの間、外で暮れゆく山並みの写真撮影に明け暮れました。
食事も豪華でワイン付き、食後もカッパを着込んで夜空に輝く星空と槍ヶ岳の写真を撮影しましたが、三脚につまずいて倒してしまい、カメラのホットシューを壊してしまいました。 この小屋夜21時までバー大槍とか言って食堂でアルコールなど飲みながら話をしてもいいみたいですが、明日は朝から完全に雨のようなので今日も早めに就寝することにしました。
最終日は雨の音で目が覚めました。かなり強い雨が降っているようです。 今日1日が思いやられそうです。しっかりと上下カッパを着てヘッドライトを点けて朝4時に小屋を出ました。雨が降っていて辺りが暗くガレ場の道を目印を探しながら歩いて行きますが、時々目印が無くて道を探しながら下って行くので大変疲れます。夜が明けても雨が止む気配は無く、登山道を勢いよく横切って流れ下る沢水に驚き、山肌からは滝のように雨水が流れ落ちています。 槍沢ロッジまで下って来ましたが雨は一段とひどくなる一方です。屋根の下で少し休んですぐに出発しました。 横尾まで下り小屋に入って缶コーヒーを飲んでここからは傘をさして行く事にしました。ここまで来ればほとんど平坦な道が上高地まで約11キロ続いています。 雨が降っていますので写真も撮れずただひたすらもくもくと歩くのみです。徳沢を通過し明神も通過して休憩も取らずようやく上高地に到着しました。 バス乗り場は混雑しており雨に濡れて全身ビッショ濡れ状態だったのでタクシー乗り場に行くと空いていてすぐにタクシーに乗る事が出来ました。 タクシーで沢渡まで来ると予定よりかなり早く到着してしまいましたが、ちゃんと車も回送されて来ており、荷物を積んで、温泉に入り昼食にソバを食べて無事山行を終了致しました。 二日間はこれ以上無い絶好の紅葉日和、そして最終日はいつもの通り雨、上高地に下山する日がいつも雨なのはなぜ?なのでしょう・・・・ |
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