午前3時起床、前日に作っておいたα米で梅茶漬けを食べて準備をする。準備と言ってもパッキングも済んでいるのでトイレに寄って出発するだけだ。
|
小屋を出ると樹林の登山道を行く |
4時10分出発。本日1番目の出発となった。今日は三伏峠までの長丁場、エスケープルートは無く、小屋も塩見岳を越えなければ無い。
前日みた塩見岳は何だか気が遠くなるほど遠かったし重い荷物を背負って大丈夫かなとちょっと心配になる。
小屋を出て樹林の中を進んで行くが前日の雨で草木が濡れていてズボンがビッショリになってしまう。樹林の中は木の枝も生い茂っており、自分の頭よりかなり上に飛び出ているザックが木に引っかかって後ろに倒れそうになる。しゃがんで通過するにしても中腰よりもっとしゃがみ込まなくてはならずザックの重さでそのまま潰されそうになったりして樹林の中はかなり歩きにくい。
夜が明けてヘッドライトもいらなくなった頃、素泊まりで一緒だった二軒小屋を目指す人が軽快にダブルストックで追い抜いて行く。その後単独の人に抜かれ現在3番目で塩見岳を目指している。
北荒川岳から塩見岳をバックに記念撮影。残念ながら塩見岳山頂付近は雲の中
|
|
北荒川岳からみた塩見岳。山頂付近は今のところ厚い雲に覆われている |
北荒川岳から少し下ると広々としたお花畑が広がっている。
ここが雪投沢なのか?よくわからないが小さな小屋が建っている。
お花畑の中を進み稜線に出て急登を登りきれば北俣岳である。
ここから蝙蝠岳への道が分岐している。
|
北俣岳から見た塩見岳山頂。まだもう少しかかりそう |
|
北俣岳から見た蝙蝠岳。ここから往復6時間 |
北俣岳手前で北岳から一緒の2人組に追い越された。塩見岳まではもう一登りしなくてはならず必死になって登っていると山の斜面一面に花が綺麗に咲いていた。花に背中を押され登りきると塩見岳東峰に到着。
三峰岳から見た遠い遠い塩見岳までやっとたどり着き感無量である。
近くにいた大学生に写真をお願いして撮ってもらい直ぐ先の西峰へ向かう。こちらは先程抜かされた北岳から一緒の2人組が休憩していてお願いして写真を撮ってもらう。
|
北俣岳〜塩見岳の岩場に咲く花 |
|
|
ようやく辿り着いた塩見岳。長かった〜 左:東峰 右:西峰 |
塩見岳山頂からは一旦大きく下って行くが大きな重たいザックを背負ってガレ場の急斜面を下るのがとても怖い。
一歩間違えば滑落しそうな場所である。手足を使って三点確保で慎重に下って行く。
難所を越えて暫く下れば塩見小屋だ。ここで塩見岳まで登って来た道を振り返った。随分遠くまでやって来たなとあらためて思う。
塩見小屋で昼食をとった。でも三伏峠まではまだまだ長いので素早く切り上げて先を急ぐ。
|
塩見岳を下りはじめ登って来た北俣岳方面を振り返る |
|
|
予約制。予約しないと6畳に詰め込まれる |
三伏峠まではまだ遠い |
|
|
塩見岳から三伏峠への樹林道 |
塩見岳を見上げる |
塩見小屋からなおも下って行くと登山道は樹林帯の中へと入って行く。
蒸し暑くて虫や蜂がブンブンと体の回りを飛び回り木の枝がザックにひっかかって中々前に進めずいらいらしてくる。
午後の時間となってそろそろ雷雨が来るんじゃないかと必死になって樹林帯を登って本谷山までやって来た。
時間は既に午後2時近いが三伏峠の方からまだ塩見小屋に向かう登山者がやって来る。
|
|
本谷山にて。今日越えて来た塩見岳が遠く見える。 |
本谷山から一旦下って登り返し下り返せば三伏峠小屋だ。北部と南部のちょうど真ん中辺りのため鳥倉林道から入る登山者の玄関口ともなっている。
小屋につくと結構多くのテントが張ってある。受付に行くと北岳からの2人連れに会った。受付を済ませてテントを張って水を汲みに水場まで出掛けた。
水場までは往復約20分、ちょっと遠いので水筒の中に残っていた水をコッヘルに移し全部の水筒を持って出掛けた。
水を汲んで戻ってくる途中でポツポツと雨が降り出して来た。
テントに戻って暫くしたらドシャブリの夕立。今日も間一髪で間に合ってよかった。
しかし今日は良く歩いた1日である。
熊ノ平小屋で一緒だった私と同じ光岳を目指す人とは今日は1回も会わなかったな。どうしたのかな。
|
熊ノ平〜塩見岳〜三伏峠間断面図 クリックで拡大します |
|
熊ノ平〜塩見岳〜三伏峠間立体ルート図 クリックで拡大します |
|